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イラク外相、イランによる暴力は容認できないとし、別に水路問題でクウェートと会談

フセイン氏は、国連総会開催中のニューヨークで、ライシ大統領との別の会談が予定されていると述べた。(ファイル/AFP)
フセイン氏は、国連総会開催中のニューヨークで、ライシ大統領との別の会談が予定されていると述べた。(ファイル/AFP)
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20 Sep 2023 02:09:39 GMT9
20 Sep 2023 02:09:39 GMT9
  • フアード・フセイン外相は、イラク政府が採用した政策は非暴力的であると述べた
  • 一方、イラクが国内問題と近隣諸国との問題を抱えていることを認めた

アラブニュース

ニューヨーク:イラクのフアード・フセイン外務大臣は、イランのイブラヒム・ライシ大統領に対し、クルディスタン地域に対する暴力の脅威やイラクの主権侵害はイラク政府にとって容認できないと語った。

「クルディスタン地域に対する攻撃や暴力の脅威、イラクの主権侵害は容認できない。我々はテヘランでその事実を明確に述べた。クルディスタン地域政府とクルディスタン地域は安全保障協定を順守している」とフセイン氏はアル・アラビーヤのディプロマティック・アベニュー(Diplomatic Avenue)のインタビューで語った。

「したがって、イランには合意を順守し、イラクの主権に対して暴力を行使しないよう求める」

「イランの攻撃は容認できず、暴力的な言葉さえもイラクに向けられないことを望む」

フセイン氏は、ライシ大統領およびイランの外務大臣であるホセイン・アミラブドラヒアン氏との別々の会談に出席し、将来の国境を越えた衝突を防ぐために結ばれた両国間の安全保障協定について話し合ったと述べた。

フセイン氏は、イラクは合意を順守していると述べた。

「イラク連邦政府とクルディスタン地域政府が、国境地帯にいた人々のキャンプへの帰還を含め、安全保障協定の実施に向けて必要な措置を講じたことは明らかであり、そのために5つのキャンプを設立した」とフセイン氏は述べ、この作業は1週間以内に完了したとし、次のように付け加えた。

「イランはこのことをよく知っている。第二に、我々は、出ていくか、難民としてキャンプにとどまるか、イランの恩赦を受けてイランに戻るかを彼ら(クルド人)に選択させている」

イラクの代表団が、イラン、イラク、および国際メディアの代表者に加え、イラン大使館と在エルビル・イラン領事館の代表者を招き、現地を訪問し、その過程やキャンプで何が起きているのかを直接目撃してもらったとフセイン氏は述べた。

フセイン氏は、国連総会開催中のニューヨークで、ライシ大統領との別の会談が予定されていると述べた。

クウェートとの関係については、イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相とクウェートのシェイク・アフマド・ナワフ・アル・アフマド・アル・サバーハ首相がニューヨークで会談し、コール・アブドゥラ水路へのアクセスをめぐる状況を明らかにするための努力がなされていると述べた。

この河口はイラクにとってアラビア湾への唯一の入り口であり、イラクの石油輸出品と輸入品のほとんどがそこを通って輸送されている。

イラクとクウェートは以前、両国がコール・アブドゥラ水路へのアクセスを共有する海上国境協定を結んだ。

この協定では、河口の真ん中に国境線を引き、それぞれの領海内にある部分に対してそれぞれの国が主権を行使することが規定された。

しかし、反対者は、この協定は不公平であり、クウェートには歴史的にイラク領であったコール・アブドゥラのいかなる部分も支配する権利はないと主張している。

2013年、イラク議会は単純過半数で共有水路協定を承認した。

しかし今月初め、この協定はイラク連邦最高裁判所によって破棄され、2012年の協定を批准した法律が無効とされた。裁判官は、2013年の法律は違憲であり、イラク議会で単純過半数ではなく3分の2以上の賛成を必要とすると判断した。

「連邦裁判所は独立した組織であり、その決定はこの独立性に由来する」とフセイン氏は述べた。

「しかし、一般的に連邦裁判所の決定は、特にこの決定は、あらゆる側面、すなわち法的および政治的側面で見直され、これらの決定に関連する協定が見直されるだろう」

「両国間の問題を解決する正しい方法は、対話であると私は信じている。他に選択肢がないためだ」とフセイン氏は説明した。

フセイン氏は、交渉は再開されるだろうと述べた。

「我が国の政策は、近隣諸国と良好な関係を構築することにある。問題が発生した場合、対話と交渉以外にそれを乗り越える方法はない」

フセイン氏は平和的解決へのコミットメントを改めて表明した。

「この政府も、そしてすべてのイラク政府も、政権交代後、近隣諸国、つまり戦争や紛争を経験した国々と良好な関係を築くことが最優先事項であるという事実を強調している。過去の問題や、今も何らかの問題が存在するならば、対話と交渉を通じて解決できると信じている」

フセイン氏は、政府が採用した政策は非暴力的なものであり、「葬り去られた古い政策に戻るつもりはない。我々は、交渉と対話を通じてすべての問題を解決しようとしている」と述べた。

一方、フセイン氏は、イラクが国内問題と近隣諸国との問題を抱えていることを認めた。

「イラク国内の問題は、イラクにPKK(クルディスタン労働者党)が存在することにあるが、イラクの憲法はイラク領土にそのような工作員やカテゴリーが存在することや、隣国に対して武器を使用することを禁じている」とフセイン氏は述べた。

「これは我々が順守するイラク憲法の一部である。ただし、それは1991年または1992年以来のことだ。とはいえ、これは隣国トルコに軍事介入の権利やイラクの主権を侵害する権利を与えるものではない」

「繰り返しになるが、トルコに関しては、我々は継続的な対話を行っており、この問題の解決に向けた議論の継続性を確保するため、(トルコの)外務大臣ともここで会談する予定だ」

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