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エチオピア、エジプト、スーダン、ナイル川ダムについての協議を再開

エチオピア北西部Gubaの青ナイル川にある大エチオピア・ルネサンスダム。(AFPファイル写真)
エチオピア北西部Gubaの青ナイル川にある大エチオピア・ルネサンスダム。(AFPファイル写真)
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24 Sep 2023 09:09:48 GMT9
24 Sep 2023 09:09:48 GMT9
  • この問題で長年対立していたエジプト大統領アブドゥルファッターハ・エルシーシ氏とエチオピア首相アビィ・アハメド氏は2023年7月、4カ月以内に最終合意に達することを決め、8月に協議を再開した。

ナイロビ:2023年9月23日、エチオピアは、長い間、エチオピア、エジプト、スーダンの3か国間の緊張の引き金となっているエチオピアよるナイル川での巨大ダム建設問題について、エジプト、スーダンとの2周目の協議を開始したと発表した。

エチオピアは今月、大エチオピア・ルネサンスダムへの4回目で最終となる貯水を完了したと発表したが、エジプト政府は即座にこの動きを違法だと非難していた。

エチオピアとスーダンは、総工費42億ドルをかけて建設されたこの巨大ダムにより、ナイル川から自国への水供給量が減ることを懸念しており、エチオピア政府に対し合意に達するまで貯水を停止するよう繰り返し要請していた。

この問題で長年対立していたエジプト大統領アブドゥルファッターハ・エルシーシ氏とエチオピア首相アビィ・アハメド氏は2023年7月、4カ月以内に最終合意に達することを決め、8月に協議を再開した。

エチオピア外務大臣は旧Twitter、Xで、3カ国がアジス・アベバで2周目の交渉を開始したことを明かした。

「エチオピアは、現在進行中の三国間プロセスを通じて、交渉による円満な解決に全力を尽くしている」と述べた。

2011年以来、ダムをめぐる交渉は長期化しているが、エチオピアと下流にある近隣諸国との間で合意には至っていない。

エジプトは、自国の水需要の97%をナイル川に依存しているため、このダムを国の存亡がかかる脅威と見なしてきた。

サーミフ・シュクリー・エジプト外務大臣は、国連総会での演説で、エジプト政府はダムの貯水や運用に関する「拘束力のある合意」を望んでいると述べた。

「我々は、エジプト、スーダン、エチオピア3カ国の利益を守る最終合意に向け、エチオピアのコミットメントを引き出し、我々の善意が報われることを望んでいる」とサーミフ・シュクリー・エジプト外務大臣は述べた。

「エジプト国民1億人以上の生活の根幹を揺るがす問題について、私たちが既成事実を受け入れると考えるのは間違いだ。」

このダムはエチオピアの開発計画の中心で、2022年2月エチオピア政府は初めて発電を開始したと発表した。

全長1.8キロ、高さ145メートルのこの巨大な水力発電ダムは、フル稼働時の発電量が5000メガワット以上となる。

これはエチオピアの電力生産量を倍増させることになる。現在、エチオピアでは人口1億2000万人の半数に十分な電気が行き届いていない。

現在内戦状態にあるスーダンの立場は、近年、揺れ動いている。

国連によると、エジプトは「2025年までに水不足に陥る」可能性があり、本質的に水へのアクセスをめぐる争いであったダルフール紛争の起きているスーダンの一部地域では、気候変動による干ばつに見舞われやすくなっている。

AFP

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