アル・ムッカラー:イエメン当局と国際人権団体は、イランが支援するフーシ派に対し、9・26革命61周年を記念して先週サヌアほかイエメン各都市の街頭に繰り出して拘束された、数百人の市民の解放を要求した。
イエメン人は国旗を掲げ、共和国を称賛するスローガンを唱えてサヌアの街を行進した。
ソーシャルメディアの動画には、軍服や私服を着たフーシ派武装民兵が、首都サヌアやイッブで開かれた集会を暴力的に制圧し、数十人を路上から引きずって軍用車両に押し込む様子が映っている。
ジュネーブを拠点とするSAM権利自由機構は、フーシ派の支配下にある都市での平和的な集会に対する彼らの攻撃を非難した。同機構はこの民兵組織に対し、合法的に意見を表明する人々への嫌がらせをやめるよう要求した。
同機構は、「我々はフーシ派に対し、残忍な攻撃を停止し、すべての拘束者を解放するとともに、意見を表明する個人の権利と平和的な集会を尊重するようメンバーに指導することを求める」と述べた。
「さらに、フーシ派は攻撃に関与したすべての個人を訴追し、重大な違反を犯したとして逮捕する必要がある。」
サヌアの住民らによると、金曜礼拝後に大勢が身柄を拘束されたことに反対するデモの呼びかけに応じて、フーシ派は首都全域、主にアルサビーン広場周辺に治安部隊を展開した。
アムネスティ・インターナショナルはフーシ派に対し、拘束されている人々を「即時かつ無条件に」解放するよう要求すると同時に、イエメン人は建国記念日を祝ったことで逮捕され、暴行を受けたと付け加えた。
アムネスティは、「フーシ派の事実上の支配者は、むごたらしい武力誇示で一斉の身柄拘束を実行した。表現の自由と平和的集会の権利に対する無視も甚だしい」と述べた。
アムネスティ・インターナショナルで中東・北アフリカ地域を担当するグラツィア・カレシア副局長は、「フーシ派は権利を行使しただけで拘束された全員を即時無条件に解放しなければならない」と声明で述べた。
フーシ派は今回の拘束について公式にコメントしていないが、フーシ派治安機関に接触した法律活動家のアブドゥル・ワハブ・カトラン氏をはじめとするサヌアの活動家らは、拘束された人々は外部組織との「関係の可能性」について取り調べを受けていると話す。
アナリストらは、サヌアでの集会は、何年も給料を支払われていない数千人の公務員への補償を求めて、フーシ派に対する世論の圧力が高まっているタイミングに行われているという。
また、フーシ派はイマームに対する1962年のクーデターを認めていないと付け加えた。
イエメン人ジャーナリストのファイサル・アル・シャビビ氏は、「イエメン人が9月26日の事変を革命と考えるのに反して、彼ら(フーシ派)は反乱とみています。そして、フーシ派はこの共和国を徐々に君主制に変えるつもりです」とアラブニュースに語った。
2014年後半にイエメンを軍事支配したフーシ派は、同国の政治家、活動家、ジャーナリスト、一般市民を数千人拘束してきた。さらに、フーシ派によって何万人もの人々が家を捨てることを余儀された。