アンカラ:トルコ警察は3日、数日前に首都アンカラで自爆テロが発生したことを受け、クルド系武装組織とのつながりが疑われる者たちを標的とした一斉捜査を実施し、国内全土で少なくとも67人を拘束した。
アリ・イェルリカヤ内相のX(旧ツイッター)への投稿によると、警察は国内16県で一斉捜査を実施し、非合法組織「クルディスタン労働者党(PKK)」の「インテリジェンス機構」への関与が疑われる55人を拘束した。また、5県で実施された別の作戦において、PKKのメンバーとみられる少なくとも12人が検挙された。
PKKは何十年も前からトルコで反乱を続けており、米国やEUからテロ組織に指定されている。1984年にこの紛争が始まって以降、数万人が死亡している。
1日、内務省の入り口付近で爆発装置による自爆テロが発生した。レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が夏季休会明けの国会で演説を行う数時間前のことだった。もう一人の未遂犯は警察との銃撃戦で死亡した。
このテロにより警察官2人が軽傷を負った。当局によると、実行犯2人は中部カイセリ県で獣医の男性の頭部を銃撃し、この男性から奪った車に乗って現場に到着した。
PKKがこの自爆テロの犯行声明を出したと、同組織に近いニュースウェブサイトが伝えた。トルコ当局も、実行犯2人のうち1人をPKK戦闘員と特定した。数時間後、トルコ空軍はイラク北部のPKK指導部の拠点とみられる標的に対し空爆を実施した。国防省は、この空爆により多数のPKK戦闘員が「無力化された」と発表した。
イェルリカヤ内相は、3日に検挙された者たちが1日のテロに直接関与した疑いがあるかどうかは明らかにしなかった。
AP