
ガザ地区:イスラエルによる容赦ない空爆が続く2023年10月14日土曜、ガザ地区のパン屋にはパンが無く、飲料水は不足し、停電で電話の充電は切れ避難する家族の安否を知ることはできない。
イスラエルの侵攻を恐れ北部から逃れてきた何千人もの人々で溢れるガザ地区南部のハーン・ユーニスで「 電力不足、食糧危機、水不足、すべてが危機的状況です」とEyad Abu Mutlaq氏(45歳)は語った。
「解決できるのは神様しかいないでしょう」と語る彼は、パン屋を4軒回ったものの、長蛇の列ができているか、すでに品切れだったという。
13日金曜、イスラエルによりガザ地区北部からの退避通告が出されると、南部には大量の人々が押し寄せ、すでに限界まで達していた資源をさらにひっ迫させた。
国連は、イスラエルとエジプト、そして地中海に囲まれた人口230万人の細長い土地であるガザ地区の「人道的大惨事を回避する」ようイスラエルに要請した。
10月7日、パレスチナ過激派組織ハマスによりガザ地区から大規模な攻撃が行われたことへの応酬として、イスラエルはガザ地区を「完全封鎖」し、食糧供給を停止、電力を遮断した。封鎖が始まってから1週間、商店では多くの物が品切れとなっている。
「基本的な食べ物、卵、お米、缶詰、子供たちのためのミルクも探しましたが、見つかりませんでした」とハーン・ユーニスの住民、Um Salem氏(仮名)は語った。「イスラエルは子どもたちを飢えさせることで、私たちと戦っているのです。イスラエルは子どもたちを爆弾で殺すか、飢え死にさせるかのどちらかです。」
イスラエルは、安全の確保と、紛争に巻き込まれないよう、北部から退避するよう人々に呼びかけたと述べた。金曜の午後4時(1300GMT)までは、2つの主要道路でこの地域から退避するパレスチナ人の安全を保証するという。
避難してきた人々によると、多くの道路や通りが、損傷し歩きづらくなっており、通行できないところもあるという。
ロイター