

ロンドン:イギリスのリシ・スナク首相は20日、カイロでパレスチナのマフムード・アッバース大統領と会談し、17日のアル・アハリ病院に対するロケット弾攻撃の犠牲者を含め、ガザ地区で民間人の命が失われていることへの哀悼の意を伝えた。
パレスチナ当局によると、同病院の爆破により471人が死亡した。同当局はイスラエルが空爆したと非難しているが、イスラエルはパレスチナ武装組織によるロケット弾発射の失敗が原因だと主張している。
イギリス首相官邸は今回の会談後に出した声明の中で次のように述べた。「両首脳は、全当事者が民間人と民間インフラを保護し、罪のない人命の損失を最小限に抑えるための措置を講じる必要性について合意した」
「また、ハマスによるテロを非難し、同組織はパレスチナの人々を代表していないと強調した」
Meeting with President Abbas today I expressed my condolences for the loss of civilian lives in Gaza, including at the Al Ahli hospital.
— Rishi Sunak (@RishiSunak) October 20, 2023
We know Hamas doesn't speak for the Palestinian people.
The UK supports the Palestinian Authority in trying to establish stability. pic.twitter.com/8ISeSaUV1m
スナク首相は、食料、水、医薬品などを切実に必要としている数千人の人々の苦しみを軽減するために、ガザ地区への人道アクセスが開放されるよう尽力すると述べた。また、二国家解決に対する、そしてイスラエル人とパレスチナ人が平和と安全の中で暮らせる未来の実現に対するイギリスの長年のコミットメントを改めて強調した。
スナク首相は、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とも会談した。
イギリス首相官邸の声明によると、「両首脳は、地域における紛争の波及を回避するために、またテロを止め民間人を保護するために、世界の指導者らはあらゆる手を尽くす必要があるという見解で一致した」
スナク首相は、中東訪問中に地域の首脳らと交わした会話をエルシーシ大統領とアッバース大統領に伝えた。この訪問中、首脳らは地域におけるエスカレーションを防ぐために対話を継続する重要性について合意した。
Every effort must be made to stop terrorism and protect civilians.
— Rishi Sunak (@RishiSunak) October 20, 2023
That's what @AlsisiOfficial and I agreed when we spoke in Cairo earlier today.
I welcome efforts by Egypt to reopen the Rafah border crossing, and I will continue working with leaders to find routes to peace. pic.twitter.com/bKIWcqjKe5
同首相は、エジプトとガザ地区の間にあるラファ国境検問所のできるだけ早期の再開に向けたエジプトの努力を歓迎するとともに、イギリスはガザ地区の民間人を支援し悲惨な人道状況を緩和するうえで役割を果たすことに尽力すると述べた。
声明によると、「スナク首相は、イギリスからこの地域への人道援助を1000万ポンド(1210万ドル)増額したことは、そのコミットメントの最初の表明であると述べた」
両首脳は次の段階として、ガザ地区に対し援助を提供するプロセスをできるだけ効率的・効果的にするために協力することで合意するとともに、今後数日にわたって緊密に連絡を取り合うことを約束した。