リヤド:ソマリアの首都モガディシュで10日、「テロリスト」によるものと思われる攻撃があり、少なくとも5人が死亡したと報じられた。アラブ首長国連邦(UAE)の国防省は、死亡者のうち3人はUAEの兵士、1人はバーレーンの将校であると発表した。5人目の死亡者は、ソマリア人の将校と見られている。
UAE国防省はXに声明を投稿し、死亡者らは、UAEとソマリアの間で締結された軍事協力協定に基づくプログラムの下で、ソマリア軍を訓練する任務の一部に関与していたと述べた。
同省は攻撃の詳細には触れなかったものの、UAEは「ソマリア政府と調整・協力しながら事件を引き続き調査している」と述べた。
ロイター通信は、ソマリアの陸軍将校と病院職員の話として、銃撃犯もUAEが管理するゴードン軍事基地で射殺されたと伝えた。
この陸軍将校は、「銃撃した兵士は、UAE軍の教官とソマリア軍の関係者が祈りを捧げ始めた時に発砲した」と話し、犯人の名前はアフメドとだけ明かした。
そして、「犯人はソマリアとUAEが兵士として採用する前に、アル・シャバブから離脱していたことが分かっている」とロイター通信に語った。
アルカイダとつながりがあるアル・シャバブは、自らが運営するラジオ・アル・アンダルスで犯行声明を発表し、組織の戦闘員が17人の兵士を殺害したと主張した。
モガディシュのエルドアン病院に勤務する2人の看護師と医師は、匿名を条件に話し、負傷した約10人のソマリア兵も病院に運ばれたことを明かした。
ソマリアのハッサン・シェイク・モハムッド大統領は、事件後に国営メディアで声明を出し、UAEに哀悼の意を表明した。
アル・シャバブはソマリアで独自の体制を構築するため、2006年から反政府活動を続けている。