
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は21日(土)、ガザ地区における人道的惨事を終結させ、平和への道を復活させるためのロードマップについて合意するため、世界の指導者をカイロ平和サミットに招待したと述べた。
ロードマップの目標には、ガザ地区への支援物資の輸送や停戦の合意、さらには二国家解決に向けた交渉が含まれるという。
ヨルダンのアブドッラー国王も同様の立場から、パレスチナ人の強制退避や国内移住は戦争犯罪になると、開会式での演説で述べた。
エジプトは、イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスの戦争を議論する国際サミットを主催している。
エジプト当局は声明で、サミットの目的は、イスラエルによる執拗な爆撃で約4000人のパレスチナ人が死亡し、1万3000人以上が負傷したガザ地区での即時停戦を推進することだと述べた。
急遽招集された同サミットには、地域や世界の指導者らが集まり、民間人を暴力から守り、パレスチナ問題の公正な解決に至る方法を模索する。
エルシーシ大統領は、人道危機を防ぐ措置として、1日当たり20台のトラックによるラファ検問所経由の支援物資の輸送を許可することでイスラエルと合意に達したことを受け、サミットの開催を呼びかけた。
出席が予定されている地域の首脳は、パレスチナのマフムード・アッバース大統領、ヨルダンのアブドッラー国王、バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王、カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長、クウェートのシェイク・ミシャール・アル・アフマド・アル・サバーハ皇太子らだ。
世界の首脳としては、イタリアのジョルジャ・メローニ首相、スペインのペドロ・サンチェス首相、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相、キプロスのニコス・フリストドゥリディス大統領、ドイツのアナレーナ・ベアボック外相、フランスのカトリーヌ・コロンナ外相、日本の上川陽子外相、英国のジェームス・クレバリー外相などが出席する。