

ロンドン:ヨルダンのアブドッラー国王は1日、バーレーンのハマド国王とカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と個別に会談し、ガザ地区における即時停戦の必要性を再確認した。
アブドッラー国王は今回の湾岸歴訪でアブダビにも訪問し、UAEのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領とも会談した。
バーレーン国王との会談では、アブドッラー国王が、ガザ情勢の悪化に懸念を表明し、同地域で制約のない人道支援を確保することが重要であると強調した。
また、パレスチナ問題に対し、明示的な政治的解決策を与えることが急務だとも述べ、2国家の共存に基づく公正で包括的な平和を提唱した。
両首脳はさらに、民間人の保護や人道回廊の即時設置を行い、ガザ地区への医療物資や救援物資などの供給を円滑化することが大切であると訴えた。そして、両国は緊密な協力関係を維持していくことでも一致した。
ハマド国王は、特にパレスチナ問題などでアラブの大義を守る役目を果たすヨルダンを称賛し、アブドッラー国王の地域和平に向けた取り組みに感謝の意を示した。
アブドッラー国王は、カタール首長との会談でドーハにも訪問。この地域で暴力の拡大が進むことへの懸念を表明し、軍事的・安全保障的な解決策ではパレスチナ問題に十分に対処できないと主張した。
さらに、ガザ地区のパレスチナ人を強制的に退避させようとするいかなる試みに対しても、ヨルダンは反対の立場であることを再確認した。
両首脳は、パレスチナ人が正当な権利を実現し、1967年6月以前の国境線を基本とした、東エルサレムを首都とする独立国家の樹立を望んでいると語った。
アブドッラー国王は、パレスチナ人に対する支援と、停戦に向けてアラブ諸国やその他の利害関係者を調整しようとするカタールの取り組みについても取り上げ、賞賛の言葉を送った。