
テヘラン:イラン各地で4日、1979年の米大使館占拠事件を記念する国主催の集会が開かれ、ガザ地区でイスラエルによる爆撃に晒されているパレスチナ人を支持する声が上がった。
44年前、米国の支援を受けるシャーが打倒された直後にイランの革命派の学生らが米大使館に突入し、米国人52人を444日間にわたって人質に取った。
首都テヘランでは4日、デモ隊が市中心部のパレスチナ広場から、数km離れた旧米大使館まで行進した。
国営テレビは、デモ隊がイスラエル国旗を燃やし、ガザ地区で同国の空爆により死亡したパレスチナ人の子供たちの写真を掲げる様子を放映した。
10月7日、ガザ地区を支配するパレスチナのイスラム過激派組織ハマスがイスラエル南部を攻撃し、1400人を殺害するとともに240人以上を人質に取った。それ以降、イスラエル軍は同地区を空爆し、包囲し、地上攻撃を行っている。
ザ保健省は、9250人以上のパレスチナ人が死亡し、医療サービスも崩壊しつつあるとしている。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦闘停止を求める声に対し、ハマスに拘束されている人質が解放されるまでは応じられないと言っている。
ロイター