サナア:イスラエルがハマスとの戦いで破壊的な空爆作戦を強化する中、イランが支援するイエメンの反政府勢力フーシ派は6日、イスラエルに向けて新たな無人機攻撃を行ったと発表した。
アラビア半島南部に位置するこの貧困にあえぐ国で、国土の大部分を掌握しているフーシ派は、今回の新たな攻撃によって、イスラエルの軍事基地や空港の活動が一時的に停止したと主張した。
イスラエル当局はこの攻撃についてまだコメントしていないが、フーシ派による同様の無人機攻撃はここ数日間続いていた。
フーシ派のヤヒヤ・サリー軍報道官は、X(旧ツイッター)に次のような投稿を残した。「イエメンの部隊が…過去数時間にわたり、占領地域内にあるイスラエルの様々な重要施設に向けて無人機の一群を発射した」
「この作戦を遂行した結果、目標とした基地や空港の活動が数時間停止した」
先週、フーシ派は無人機攻撃に関する犯行声明を出し、無人機と弾道ミサイルを使用して空爆を3度実行したことを明かしていた。
フーシ派は、イスラエルに対する「抵抗の枢軸」の一部として活動していると主張しているが、この枢軸には他にも、イランからの支援を受けるレバノン、シリア、イラクの勢力などが参加している。
サリー軍報道官は6日の投稿で、フーシ派の部隊は「パレスチナ人を支援するべく、質を上げた軍事作戦を遂行し続ける…ガザの同胞に対するイスラエルの残虐行為が止むその時まで」と語った。
現在起きている紛争は、10月7日のハマスによる襲撃事件をきっかけに勃発。この事件でハマスはガザ地区からイスラエル南部に侵入し、イスラエル当局者によると、民間人を中心に約1,400人を殺害した。
ハマスが実効支配するパレスチナ自治区の保健省は、イスラエル軍がガザ地区の武装勢力を壊滅させるために行った報復爆撃で1万人以上が死亡し、その多くは子供や女性だったとしている。
この紛争が起きて以来、イラクとシリアでは駐留する米軍が次々と攻撃され、イスラエルとレバノンの国境でも、イスラエル軍とヒズボラの間で武力の応酬が毎日のように続いている。
AFP