• イスラエル軍の戦車は、トンネル網を利用して待ち伏せ攻撃を仕掛けるハマスの戦闘員たちからの激しい抵抗に直面していると、ハマス、そして別の過激派組織「イスラム聖戦」の2つの情報筋が語った。

ガザ/エルサレム：ガザ地区におけるイスラエルの地上部隊は8日、数千人のパレスチナ人を殺害してきたこれまでの攻撃の次の段階として、地下に広がるハマス武装勢力の広大なトンネル網の位置を突き止め、その機能を無効化させるための作戦を開始した。

ハマスの武装集団が10月7日にイスラエルとの境界を越えて襲撃し、1400人を殺害、約240人の人質を取って以来、イスラエルは空からガザを攻撃し、地上部隊を使ってこの沿岸の飛び地を2つに分断してきた。

ガザ地区最大の町であり、ハマスの主要拠点であるガザ市は現在包囲下にある。イスラエルは自軍が街の中心部まで前進したと発表し、一方ハマス側は、自分たちの戦闘員が侵攻軍に大きな損害を与えたと発表した。

イスラエル軍首席報道官のダニエル・ハガリ少将によると、同国の戦闘工兵隊は、ガザの地下数百キロにわたってハマスが構築したトンネル網を破壊するために爆発装置を使用しているという。

ヨアヴ・ガラント国防相は、「イスラエルの唯一の標的は、ガザにいるハマスのテロリストだ。そのインフラ、指揮官、地下壕、通信室を突き止める」と述べた。

イスラエル軍の戦車は、トンネル網を利用して待ち伏せ攻撃を仕掛けるハマスの戦闘員たちからの激しい抵抗に直面していると、ハマス、そして別の過激派組織「イスラム聖戦」の2つの情報筋が語った。

どちらの側の主張についても、事実確認はできなかった。

イスラエル側は、この軍事作戦が、トンネル内に捕らえられていると考えられている人質をさらに危険にさらす可能性があるとの懸念を表明している。イスラエルは、人質が解放されるまで停戦には応じないと述べている。ハマスは、ガザが攻撃を受けている間は戦闘を停止しないと主張している。

「イスラエルが今この瞬間まで、民間人を殺害する以外の軍事的成果を達成できたのかどうか、私はイスラエルに問いかけたい」と、ハマス幹部のガジ・ハマド氏はアルジャジーラ・テレビに語った。

「ガザは破壊できない。ガザは米国とシオニストの喉に刺さったトゲであり続けるだろう」とハマド氏は語った。

イスラエルの軍事作戦はガザ北部に集中しているが、南部もまた攻撃を受けている。

パレスチナの保健当局によると、南部のハーン・ユーニスとラファの2つの都市で7日、少なくとも23人がイスラエルの空爆で死亡したという。

ハマスが支配するガザの保健当局の集計によれば、10月7日以来、イスラエルによる空爆で1万人以上のパレスチナ人が死亡し、その約40％が子どもだという。

米国は、停戦はハマスの軍事的支援になるというイスラエルの立場を支持している。しかし、ジョー・バイデン米大統領は火曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に戦闘の一時停止を求めたと述べた。

ガザのハーン・ユーニスでは、11人が死亡したと保健当局が発表した家屋への攻撃の後、がれきに腰まで埋もれた少女を救助隊員が素手で助け出そうとした。

「これが、イスラエルが語るところの『勇敢さ』だ。彼らは、民間人、家の中にいる赤ん坊、子供、高齢者に対して、その力と威力を見せつけている」と、破壊された家のがれきから救出されたアーメド・アエシュ氏は語った。

イスラエルは「無期限」の支配を求めている

ハマスの武装組織は6日遅く、テルアビブにミサイルを発射したと発表した。テルアビブとイスラエル中部の他の都市でロケットのサイレンが鳴り響いた。

テルアビブ在住のイスラエル人たちは、ハマスの攻撃から1カ月を迎え、ハビマ広場で人質の写真を囲みながらキャンドルナイトを開催した。泣く人、歌う人、祈る人がいた。

「私は人質になった人々の顔を見て、連帯を感じるために来た。愛する人がガザに閉じ込められている家族の人たちのそばにいたい」と、24歳のメイクアップアーティストのヴァレリア・ネステロフ氏は語った。

イスラエルは今のところ、ハマスの制圧という目標を達成した場合の長期的な計画についての詳細は語っていない。ネタニヤフ首相は、この件に関する最初の直接的なコメントとして、イスラエルは戦争後「無期限で」ガザの安全保障を担うと述べた。

しかし政府関係者は、イスラエルはこの飛び地を統治することには興味がないと述べた。イスラエルのガラント国防相は、戦争が終わった後、イスラエルもハマスもガザを統治することはないと述べている。

「日に日に状況が悪化している」

ただでさえ悲惨なガザの生活環境は、1カ月にわたる絶え間ない砲撃の後、さらに悪化している。

国連の数字によれば、ガザの住民230万人のうち、3分の2近くが国内避難民となっており、何千人もの人々が病院の駐車場に設置した、急ごしらえのキャンバス地のシェルターなどに避難している。

ガザ氏のアル・シファ病院では、布製の即席テントに幼い子どもたちと避難している女性、ウム・ハイサム・ヘジェラ氏が、空爆のために家から逃げてきたと語った。

「日に日に状況が悪化している」と彼女は語った。「食べ物も水もない。息子が水を受け取りに行くと、3、4時間は並ぶ。パン屋は襲撃された。私たちにはパンがない」

世界保健機関（WHO）は、12万2000人の避難民が病院や教会、その他の公共施設に避難し、さらに82万7000人が学校に避難していると推定している。

イスラエル軍は、ハマスがアル・シファ病院内にトンネルの入り口や作戦本部を隠していると非難しているが、ハマス側はこれを否定している。

国際機関や西側諸国は、ガザへの援助および外国人の脱出を緊急に試みている。

赤十字国際委員会（ICRC）によると、人道支援の車列が6日、ガザ市内で銃撃を受けたという。

車列は迂回した後、アル・シファ病院に医薬品を届けた。赤十字は、トラック2台が被害を受け、運転手が軽傷を負ったこの事件を「非常に問題である」とした。発砲者は特定されていない。

ロイター