
エルサレム:ガザ地区のパレスチナ人グループ「イスラム聖戦」の軍事部門は9日、高齢女性と少年を映した動画を公開した。この2人は、10月7日に武装集団がイスラエルを襲撃して人質とした約240人の中に含まれていた。
イスラム聖戦は、適切な条件が整えば、人道的・医学的な理由で2人を解放する用意があると語ったが、詳細は明らかにしなかった。
イスラエルからまだコメントは出ていない。
イスラエル軍によると、ガザ地区を拠点とするパレスチナ人武装勢力は、イスラエル南部の町や村を襲撃した際に人質を連れ去り、約1,400人のイスラエル人や外国人を殺害した。
誘拐された人質の大多数はハマスの監視下にあると考えられているが、このガザ地区を支配する勢力と同盟関係にある小規模な武装組織「イスラム聖戦」は以前、少なくとも30人の人質を拘束中であると明かしていた。
公開された映像の中では、高齢女性が子供に会いたいと話していた。「来週会えることを願っています。私たちは幸せだし健康です。みんなにも幸せでいてほしい」と車椅子姿で気持ちを口にした。
ガザの武装勢力が人質について公開した動画は、今回で3本目となる。これまでに4人の人質が解放されており、10月23日には85歳の女性など2人が新たに解放され、イスラエルへと帰国した。
ロイター