
アル・ムッカラー: イエメンの人権活動家らは、サヌアのフーシ派の拘置所内で拘留者が拷問により死亡したと報告した。フーシ派の拘置所内での拷問による最も新しい犠牲者となった。
1年前、フーシ派はエズディン・アルハブジ・アルフマイガニさんをアルバイダ県中央部にある彼の故郷の村から拉致し、サヌアの拘置所に連行した。アルフマイガニさんはそこで残虐な拷問を受け、薬も与えられず、最終的に死に至った。
アルフマイガニ(28歳)さんと同じ部族の人権活動家がアラブニュースに語ったところによると、フーシ派民兵がアルフマイガニさんをアルハブジ村から拉致した時、彼は2015年初頭のフーシ派によるアルバイダへの攻勢を退けた際に負った傷が回復したばかりであり、しばらく現地の刑務所に収容された後、ザマール県の別の刑務所に移送され、さらにサヌアの悪名高き中央保安刑務所に移されたとのことである。
伝えられるところでは、フーシ派に拷問されたアルフマイガニさんは救命薬を与えられず、数日前に死亡が確認されたとのことである。
その後フーシ派は遺体をサヌアのアルクッズ病院に移送し、死因を自然死とする医療報告書を出した。
フーシ派が2014年後半に政権を奪取して以来、アルフマイガニさんはフーシ派の拘置所内で殺害された多数の人々の中の最も新しい犠牲者あり、イエメン政府関係者や活動家たちは、国際社会がフーシ派に対して数千人に及ぶ拘留者を釈放するよう圧力をかけることを要求している。
青少年スポーツ省のナディア・アブドゥラ次官はアラブニュースに対し、フーシ派の刑務所では拷問によって何十人もの収監者たちの命が奪われており、フーシ派はイスラエルがパレスチナ人に対して行った残虐行為に匹敵するほどの深刻な虐待をイエメン人に対して行っているとした上で、「これは(フーシ派が)イエメンの人々に対して最悪の犯罪を犯しているテロリスト集団であることを証明している」と述べた。
フーシ派が今年初め、アルバイダ県出身の2人を数ヶ月間拘束した後に拷問によって殺害したことは、人権団体からの怒りと非難を引き起こした。
先月末には、国際的な慈善団体であるセーブ・ザ・チルドレンは、フーシ派の拘置所内で同団体の職員の一人が死亡したことを受け、フーシ派支配地域での活動の一時停止を発表した。
同団体は、フーシ派が職員を強制的に失跡させたとして、彼の所在を明らかにし、失跡の法的正当性を示すよう団体と職員の家族らが再三再四求めたものの、拒否されたと非難した。
フーシ派が職員の死亡についての調査を拒否したにもかかわらず、セーブ・ザ・チルドレンは、10日間の休止を経て、先週活動を再開している。