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ヨルダンの救助隊、倒壊したアパートのがれきの中から10人目の遺体を収容

ヨルダンの救助隊員が、倒壊したビルのがれきの中から探し出した遺体を救急車に乗せている。(AFP)
ヨルダンの救助隊員が、倒壊したビルのがれきの中から探し出した遺体を救急車に乗せている。(AFP)
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16 Sep 2022 04:09:13 GMT9
16 Sep 2022 04:09:13 GMT9
  • アンマンのエル・ルウェイブデ地区で起きた悲劇的事故の生存者の捜索は続いている
  • アブドッラー国王は救助隊のプロ意識を称賛した

ラエド・オマリ

アンマン:ヨルダンの首都アンマンで起きたビルの倒壊による死者数は15日、救助隊ががれきの中からもう一人の遺体を発見した後、10人に増えた。

この事故の生存者の捜索が続けられていたときに、その遺体は発見された、と公安部は発表した。死者の他に、10人がこの倒壊事故で負傷した。

ヨルダンのアブドッラー国王は、14日にフランスから帰国した後、状況を把握するため、国家安全・危機管理センターで開かれた会議の議長を務めた。ヨルダン王室が声明で発表した。

国王は、アンマンのエル・ルウェイブデ地区で起きた居住用ビル倒壊事故で被害を受けた全ての人たちに、必要な全ての医療と支援を提供するよう促した、と王室は発表した。

国王はまた、古いビルの取り扱いに関する認識を高めるよう求めた、と王室は補足した。

王室が発表した別の声明によると、15日に公安部を訪れた際、国王は市民防衛隊のプロ意識を称賛し、将来同様の悲劇に対処するために、さらなる訓練と専門機器が必要だと強調した。

市民防衛隊のハテム・ジャベール隊長は14日、生き埋めになったと思われる人たちを全員探し出すまで捜索・救助活動は継続される予定だと述べた。

13日にビルが倒壊したとき、少なくとも25人がビルの中にいたと考えられている。市民防衛隊員約300人が捜索・救助活動に参加している。

これまでに救助された人の中に、マラクという名前の生後5カ月の女の子と50代の男性がいる。マラクちゃんは現在、エル・ルウェイブデのルズミラ病院で治療を受けており、状態はかなり良いそうだ。

大アンマン市のフサム・ナジダウィ氏は、倒壊したビルが建てられたのは50年近く前だと述べ、安全対策として近隣の4棟のビルの住民を避難させたと付け加えた。

同市の技術チームは、エル・ルウェイブデにある他の古いビル数棟の状態を点検する予定だ、とナジダウィ氏は述べた。

大アンマン市は古いビルの管理を怠っていると批判されているが、同市は、今回の倒壊は「敷地内での無責任な建設作業」の結果であり、同市に責任はないと主張している。

大アンマン市の広報担当者であるナセル・ラハムネ氏は、国営テレビ局アル・マムラカに対し、同市がしているのは技術的な仕事ではなく組織的な仕事だと話した。

ヨルダン技術者協会は先に次のように発表している。「当協会は2017年、大アンマン市に、アンマンの古いビル数棟の状態が悪化していることについて警告し、倒壊を防ぐための緊急対策を求めていた」

倒壊したビルの住民は「ビルのオーナーが1階で建設作業を行っていたため、サポート構造がもろくなり、アパートに亀裂が生じた」と話した。

地元住人は以前アラブニュースに対し、「開発業者が外国人居住者向けに大きな住宅ユニットを建設しているが、近隣住宅が非常に古く、非常にもろいという事実に注意を払っていない」と話した。

エル・ルウェイブデはヨルダンの外国人居住者に好まれる地区だ。

ビルが倒壊した後、アンマンの検事総長はこの事故の調査を開始し、このビルのオーナーと保守請負業者、技術請負業者の拘留を命じた。

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