
ハルツーム:国連は木曜日、7か月に及んでいるスーダンの紛争では、数千人が死亡し、700万人が避難民となっており、国内の新たな地域にも戦禍が広がりつつあると発表して、「人道的惨事」の拡大に警鐘を鳴らした。
この致命的な混乱には、民族間の暴力や女性に対する攻撃の発生が含まれていると、この国際機関はいう。
ガーナ人外交官のマーサ・アマ・アキア・ポビー国連アフリカ担当事務次長は、安全保障理事会の会合で危機の悪化に懸念を表明し、加盟国に対して「スーダンは、人道的惨事の悪化と壊滅的な人権危機へと向かっている」と語った。
4月15日にスーダンで戦争が勃発し、スーダン軍司令官のアブドゥル・ファッターフ・アル・ブルハン氏と元副司令官で即応支援部隊(RSF)司令官のモハメド・ハムダン・ダガロ氏の間で戦闘が繰り広げられ、9,000人以上が死亡したと軍事紛争データ分析プロジェクトは伝えている。なお、この数字は低く見積もられていると広く考えられている。
「戦闘はジャジーラ州、白ナイル州、西コルドファン州などの新たな地域に波及し、さらに多くの民間人ならびに人道活動が危険にさらされている」とポビー事務次長は語った。
また、RSFが10月26日から11月4日にかけて、ダルフールで軍事的躍進を遂げ、南ダルフール州の州都ニャラ、中央ダルフール州のザリンゲイ、西ダルフール州の州都ジュナイナにあるスーダン軍基地を制圧したと述べた。
そして、「報告によると、争っている両者は無差別攻撃を行うと同時に、民間人を標的とした攻撃も行っており、これは明らかに国際人道法に違反している」と付け加えた。
このような困難な状況にもかかわらず、過去7か月間で約410万人が人道援助を受けたが、これは人道団体が今年支援を目指している人々の22%にすぎない。
両者は先月下旬、サウジアラビアと米国の仲介によりジェッダで交渉を再開した。双方は停戦交渉に応じる意向を示しているが、現地での戦闘は激化しているとポビー事務次長は語った。
AFP