
ダマスカス:シリア国営通信社が報じたところによると、イスラエルの空爆が17日の早朝、シリアの首都ダマスカス付近を襲い、物質的損害をもたらした。
イスラエルは、ガザ地区でのイスラエルとハマスの戦争をめぐって地域の緊張が高まる中、この数週間のうちにシリアを何度も標的にしている。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は軍の情報筋を引用し、「午前2時25分頃(グリニッジ標準時で午前0時25分)、イスラエル敵軍は占領下にあるゴラン高原方面からダマスカス近郊にあるいくつかの拠点を標的とし、空爆を実施した」と発表した。
この情報筋は標的の詳細を明らかにせず、シリアの防空がイスラエルのミサイルの一部を迎撃したと補足した報告書によれば、空爆は「物質的な損害」を引き起こしたと述べた。
英国を拠点とするシリア人権監視団は、今回の攻撃が、強力なレバノンのヒズボラ組織に属する拠点を標的にしたものだったと述べている。
戦争を監視する同機関は、救急車が現場に急行したと付け加えた。
イスラエルの空爆は先月、ダマスカスとアレッポにあるシリアの主要空港2つを2週間にわたって何度も機能停止させた。
11月8日、ダマスカス近郊でヒズボラ集団に属する拠点をイスラエルが空爆した際、親イラン派の戦闘員3人が死亡した、とシリア人権監視団が当日に発表した。
シリアでの10年の紛争中、イスラエルはその領土に何百回もの空爆を行ってきた。標的となったのは、主にイランが支援する軍隊やヒズボラの戦闘員、そしてシリア軍の陣地である。
イスラエルは、シリアで自軍が実施する空爆についてほとんど語ることがない。一方で、イランがシリアに勢力を拡大することは許さないと繰り返し述べている。
シリア内戦は、反政府デモに対する残忍な弾圧によって2011年に勃発し、外国勢力や世界的なジハード主義集団を巻き込んで致命的な武力紛争へとエスカレートした。
その紛争では50万人近くが殺害され、シリアの戦前の人口の約半数が避難を余儀なくされた。
AFP