
マナーマ: ヨルダンの外務大臣は18日、ガザで戦っているパレスチナ武装組織ハマスを壊滅するというイスラエルの目標がどのように達成されるのか理解できないと述べた。
「イスラエルはハマスを一掃したいと言う。ここには多くの軍人がいるが、この目標がどのように実現するのか理解できない」とアイマン・サファディ外相は述べた。
10月7日にハマスおよび他のイスラム過激派が行なった攻撃の報復として、イスラエルがハマスの支配下にあるガザ地区を激しく爆撃する中、同外相は、ヨルダンはパレスチナ人強制退去を「止めるために必要なことは何でも」行なうと警告した。
「戦争犯罪であるだけでなく、国家安全保障への直接的な脅威となることを決して許しはしない。我々はそれを止めるために必要なことは何でも行なう」とサファディ氏はバーレーンで開催されたIISS地域安全保障サミット(マナーマ対話)で語った。
イスラエル・ハマス間の戦争は、パレスチナ難民とその子孫の多くが住むヨルダンで長年にわたる懸念を再燃させた。10月7日の攻撃以来、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区ではパレスチナ人に対するイスラエル入植者の攻撃が急増している。ヨルダンのパレスチナ人は、イスラエルがヨルダン川西岸地区からパレスチナ人を一斉に追放する可能性があるのではないかと懸念している。
「この戦争から得られるものは何もない。むしろより多くの紛争、より多くの苦しみ、そして地域戦争に拡大する脅威へと向かっている」とサファディ氏は述べた。
イスラエルは、即時停戦と戦闘終了を求めるサファディ氏の発言にすぐには応じなかった。
しかし、バイデン政権で国家安全保障会議の中東担当コーディネーターを務めるブレット・マクガーク氏は「多数の人質が解放されれば、戦闘が大幅に中断され……人道支援が急増するだろう」と述べた。
「10月6日に戻ることはできない。それはイスラエルにも当てはまる。また、パレスチナにも当てはまる」とマクガーク氏は述べた。「10月7日に国境でハマスが解き放たれた際に我々が目にしたようなテロの脅威に耐えられる国はない。それと同時に、パレスチナ人は安全と自己決定を必要としており、またそれを求める権利がある」
欧州連合の最高外交官ジョセップ・ボレル氏は次のように付け加えた。「人質が解放されなければ、何も解決できないというのは十分理解できる」
サファディ氏は後に、その発言に対して鋭く反論した。「イスラエルは230万人のパレスチナ人を人質に取っている」
AFP