
ドーハ:カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相は19日、イスラエル・ハマス間で人質合意に達するという確信を強めていると述べ、残された課題は「非常に軽微」なものであると付け加えた。
シェイク・ムハンマド首相は、ドーハで開催された欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交政策上級代表との共同記者会見で、「合意における課題は単に実務的なものだ」と述べた。
同首相の発言は、イスラエル、米国、武装組織ハマスが5日間の戦闘停止と引き換えに、ガザで人質となっている数十人の女性と子どもを解放するという暫定合意に達したと主張する、合意に詳しい情報筋の話として伝えたワシントン・ポスト紙の報道を受けて行われた。
しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と米国当局者は、まだ合意に達していないと述べた。
「努力は続けている……我々はイスラエル側ともハマス側ともコミュニケーションを取っており、特にここ数日で大きく進展している」とシェイク・ムハンマド首相は述べた。
「この合意は、過去数週間にわたって時に浮き沈みを繰り返している。とはいえ、人々を安全に家に連れ戻すことができる合意へと十分近づいているという私の確信は強まっている」
18日にワシントン・ポスト紙は、詳細な6ページにわたる合意条項に精通している情報筋によると、土壇場の障害を除いて、人質の解放は今後数日以内に始まる可能性があると報じた。
2つの学校に避難していると報告されている民間人を含む、数十人のパレスチナ人が死亡した空爆に続き、イスラエルは武装組織ハマスに対する攻撃をガザ南部に拡大する準備をしているようだ。
ワシントン・ポスト紙の報道によると、合意に基づき50人以上の人質が解放される間、全ての紛争当事者は少なくとも5日間戦闘を停止する。10月7日のハマスによるイスラエル国内の暴動では、1,200人が犠牲となり、約240人が人質として拘束されている。
同紙によると、この戦闘停止は相当量の人道支援拡大を可能にする狙いもあり、合意の概要はカタールでの数週間の会談でまとめられたという。
ロイター