
ロンドン:11月19日、商業船ギャラクシー・リーダーが「ヘリコプターから軍事関係者に不法に乗っとられ」た。20日、船主は、同船舶は現在イエメンのホデイダ港に停泊していると明らかにした。
自動車専用運搬船ギャラクシー・リーダーの所有者であり、マン島に登記されているギャラクシー・マリタイム社は「その後、同船との通信が全て途絶えた」と声明で明らかにした。
「当社は海運会社として、政治的・地政学的状況に関しこれ以上のコメントは差し控える」
20日、イエメンの、イランから支援を受けているフーシ派は、紅海南部で武装した男たちがヘリコプターから降下し、貨物船を乗っ取る映像を公開した。
米国はこの船舶の乗っ取りを国際法違反として非難し、船舶と乗組員の即時解放を要求した。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は記者会見で、「紅海でのフーシ派によるギャラクシー・リーダー乗っ取りは、明らかに国際法に違反している」と述べた。「我々は船舶と乗組員の即時解放を要求し、適切な次の措置について同盟国や国連加盟国と協議する」
ギャラクシー・マリタイム社は、バハマ船籍のギャラクシー・リーダーの乗組員はブルガリア、ウクライナ、フィリピン、メキシコ、ルーマニア国籍の人員で構成されていると発表した。同船は日本の日本郵船が運行している。
ギャラクシー・マリタイム社は「船主と管理者は、本船の差し押さえは世界中の船団の航行の自由に対する重大な侵害であり、国際貿易への深刻な脅威であると考えている」と述べた。
また「現時点での重要な懸念は、この犯罪行為の加害者によって現在拘束されている25名の乗組員の安全である」と付け加えた。
ロイター