松野博一官房長官は11日の記者会見で、岸田文雄首相が大型連休にエジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークのアフリカ4カ国を歴訪する方向で調整していると明らかにした。
5月19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を控え、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携を強化したい考えだ。
首相のアフリカ訪問は、2021年10月の就任以来初めて。
松野氏は「アフリカの主要国首脳と会談し、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化へ決意を改めて伝達する」と強調。「ウクライナ情勢や地域の平和と安定に向けた取り組みについて連携を確認し、サミットに臨むことは重要な意義がある」と語った。
欧米とロシア・中国の双方から距離を置くグローバルサウスとの連携は、広島サミットの主要議題の一つ。
首相はサミットに今年のアフリカ連合(AU)議長国のコモロを招待しているが、地域で影響力が大きいエジプトなどの首脳と事前に協議しておく必要があると判断した。
時事通信