
ドーハ:ハマスによる10月7日の対イスラエル攻撃で拘束された人質を解放するための交渉は、合意に「最も近い地点」にあり、既に「最終段階」に達していると、仲介を担うカタールが21日に発表した。
カタール外務省のマジド・アル・アンサリ報道官は、「我々は合意に向けて、これまでで最も近い地点にいる」とし、交渉は 「重要かつ最終的な段階 」に達したと述べた。
カタールは、一時的な停戦と引き換えに240人の人質の一部を解放することを目的とした交渉の仲介役を務めており、この努力によってこれまでに4人の人質が解放されている。
アル・アンサリ報道官は会見で、「我々は非常に楽観的で、また大きな希望を持っています」と述べた。
また、「しかし同時に、この仲介によって人道的な停戦が実現することを強く望んでいます」とした。
イスラエル当局によると約1200人が死亡し、その多くが民間人だった10月7日の攻撃に対し、イスラエルはハマスを殲滅すると宣言している。
イスラエルは、ハマスが支配するガザ地区に対して報復による絶え間ない爆撃作戦と地上攻撃を行っており、ガザ地区保健省によれば、これまでに1万3300人以上が死亡し、そのうち3分の2は女性か子どもだった。
ワシントン・ポスト紙が、戦闘の一時停止と引き換えに女性や子どもの人質を解放することで暫定合意したと報じたことを受け、米国は18日、イスラエルとハマスの間の合意を確保するために依然として努力を続けていると述べた。
同紙は匿名の情報筋の話として、すべての当事者が少なくとも5日間は戦闘行為を停止し、人質の一部がまとめて解放されることになると伝えていた。
米国政府は18日午後、同報道に即座に反応し、X(旧ツイッター)において、大きな進展があったという話を否定した。
「様々なところで多くのリークや発表がなされていますが、合意に関する最終的な決定がなされるまで、我々の声明を出すことは控えたいと思います」とアル・アンサリ報道官は述べた。
AFP