
ベイルート:イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相が、ガザ地区の戦争開始以降イスラエルと国境を挟んで激しい銃撃戦を繰り広げてきたヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ書記長と会談を行ったと、Lebanese movementは木曜日に発表した。
10月7日にイスラエルとハマスの間で戦争が始まってから、レバノンとイスラエルの国境では主にイスラエルと、イランの支援を受けるヒズボラならびにパレスチナ人グループとの間で銃撃戦が激化している。
この衝突により、より広範な戦争が勃発するのではないかとの懸念が高まっている。
ヒズボラは声明で、アミール・アブドラヒアン外相とナスララ書記長は、「パレスチナ、レバノン、および地域における最新の動向、さらには…ガザ地区に対するイスラエルの攻撃を終わらせるために実施された取り組みを再確認した」と伝えた。
イランのヌール通信によると、アミール・アブドラヒアン外相は水曜日、戦争が制御不能に陥る可能性があると警告し、会談後ベイルートを離れドーハへと向かった。
ヒズボラは木曜朝、国境から約10キロメートル(6マイル)離れたイスラエル北部の町サフェド近くのアインツァイティムにある軍事基地に、カチューシャロケット弾48発を発射したと発表した。
さらに、国境近くのイスラエル軍陣地に対して少なくとも10回の攻撃を実施し、死傷者を出したと主張した。
レバノン国営通信によると、イスラエル軍はこれに対抗してレバノン南部の数か所を砲撃した。
ヒズボラは、パレスチナ・イスラム運動による10月7日のイスラエル攻撃以降、ハマスを支援する行動をとっていると話す。イスラエル当局は、10月7日の攻撃で1,200人(大半が民間人)が死亡、約240人が人質になったと発表している。
ガザ地区を統治するハマス政府によると、イスラエルはハマスを殲滅すると明言しており、このパレスチナの領土に対する空と陸からの報復攻撃で、これまでに数千人の子どもを含む1万4,000人以上が死亡した。
AFPの集計では、イスラエルとヒズボラの間の戦闘により、レバノンでは少なくとも108人の命が奪われ、そのほとんどがヒズボラ戦闘員ではあるが、ジャーナリスト3人を含む少なくとも14人の民間人も亡くなっている。
当局によると、イスラエル側ではイスラエル軍兵士6人と民間人3人が命を落としている。