
ディヤーラー県での暴力行為は木曜日夜に起こった。県知事は、その攻撃をダーイシュ過激派によるとしている。
部族の候補者が開いた選挙集会から帰る民間人を載せたミニバスが標的になったと内務省は発表した。
バグダッドに隣接するディヤーラー県のムサナ・アル・タミミ知事は、ダーイッシュによる「卑劣な軍事行動」と非難した。
アル・タタミ知事は、自身のFacebookで治安部隊に過激派の「活動していないチームに対する警戒の強化」を要請した。
攻撃についてダーイシュは、ただちに犯行声明を出していない。
ダーイシュは、イラクと隣国シリアの広大な地域を迅速に奪った後、2014年に残忍な「カリフ制」を宣言するも、両国での相次ぐ攻撃によって崩壊した。
イラク当局は、2017年の終わりに過激派集団に対して「勝利」宣言をしたが、聖戦主義者たちは、とくに、イラク中央地域と北部地域の僻地で軍と政治に従事する人々に対し、散発的に攻撃を続いている。
ディヤーラーでは、「攻撃は、まず爆破装置により行われ、アル・オムラニヤ村で起こった最初の爆発の後、集まった人々を標的にした発砲が行われ少なくとも11人の人が殺害され、17人が負傷した」と別の治安当局者がバグダッドで明かした。
ミニバスは、「選挙集会からの帰りに二つの自家製爆弾の標的にされた」とイラク内務省関係者は語った。
内務省関係者によると、続いて、狙撃者による射撃があり、12人の民間人が死亡し13人が負傷した。
攻撃は、12月18日の県議会選挙に先駆けて起こった。県議会は、のちに県知事を選出する。
イラクは、20年前の米国主導の侵略で独裁者サダム・フセインが打倒されたことを含む40年間の戦争と騒乱を過去のものにしようとしている。
ダーイシュの再興を防ぐ努力の一つとして約2千5百の米軍部隊がイラクに駐留している。
7月に公刊された国連の報告書によると、ダーイシュの「5千から7千人のメンバーは、イラクとシリアアラブ共和国のいたるところにおり、その大半が戦闘員である」という。
AFP