
ジュネーブ:ガザに駐在する世界保健機関(WHO)の職員は5日、イスラエルの爆撃がパレスチナ自治区南部のハーン・ユーニス市とラファ市周辺で激化し、状況は刻々と悪化していると述べた。
WHOのガザ駐在代表であるリチャード・ピーパコーン氏は、「状況は刻々と悪化している」「ここ南部地域のハーン・ユーニスやラファでも爆撃が激化している」と、動画回線を通じて記者団に述べた。
ピーパーコーン氏は、ガザに届いている人道支援は「あまりにも少なすぎる」と述べ、爆撃から逃れるためにさらに南へ移動する人々が増えており、WHOは人口密度の高い同地区内における保健システムの脆弱性を深く懸念していると述べた。
「はっきりとさせておきたい点は、我々は人道的災害の拡大を目の当たりにしているということだ」と同氏は語った。
ピーパーコーン氏は、WHOはハーン・ユーニスの倉庫から物資を撤去するようイスラエルから命じられ、それに従ったと述べた。
WHOは、この地域が「今後数日のうちに戦闘地域になる可能性が高いと聞いている」と同氏は述べた。
「必要不可欠な医療物資を実際に届けられるようにしたい」と同氏は言う。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は4日、イスラエルにこの命令の撤回を訴えた。イスラエルは、倉庫からの撤去は要求していないと述べた。
ロイター