![シリアの地中海沿岸にあるタルトゥースの海軍施設で、シリア軍兵士がロシア軍との合同軍事訓練に参加している。(写真:AFP通信、出典:国営シリア・アラブ通信 [SANA] )](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2023/12/4131751-1908003479.jpg)
ベイルート:シリアで8日、ダーイシュの攻撃により親政権派組織の戦闘員7人が死亡したと、NGOのシリア人権監視団が伝えた。
同監視団のラミ・アブデル・ラフマン代表がAFP通信に語ったところによると、イラクとの国境に近いアブ・カマル近郊で、オートバイに乗った襲撃者らが軍事拠点に発砲し「少なくとも7人の親政権派戦闘員が死亡した」という。
シリアに膨大な情報網を持つ同監視団によれば、今年、ダーイシュの攻撃で少なくとも385人の親政権派メンバーと165人の民間人が死亡した。
ラフマン代表はまた、8日に殺害されたのはシリア人と「外国人」の両方だと伝えた。
2014年にシリアとイラクの一部で勢力を伸ばしたダーイシュだが、その後、国際的な反ジハード主義連合の支援によって、両国でダーイシュに対する絶え間ない攻撃が行われたことで、同組織の自称する「カリフ制国家」が揺らいだ。
そして2019年にシリアにおいてダーイシュの敗北が宣言されたが、連合軍は、シリアで活動を続ける聖戦主義組織の残党と戦うために同国にとどまった。
2011年、民主化デモに対する強権的弾圧によって勃発したシリア内戦では、これまでに50万人以上が死亡した。
12年以上にわたる血なまぐさい紛争により、シリア国内はいくつかの勢力圏に分断された。
バッシャール・アサド大統領の政権は、同盟国であるロシアとイランの支援を受け、シリアの大部分を再び支配している。
AFP