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イラクのカタイブ・ヒズボラ、米軍へのさらなる攻撃を誓う

イラクの武装組織「カタイブ・ヒズボラ」は、同地域の米軍へのさらなる攻撃を誓い、8日に米軍に対して行われた攻撃は「新たな交戦規定」の始まりに過ぎないと述べた。(写真: X )
イラクの武装組織「カタイブ・ヒズボラ」は、同地域の米軍へのさらなる攻撃を誓い、8日に米軍に対して行われた攻撃は「新たな交戦規定」の始まりに過ぎないと述べた。(写真: X )
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10 Dec 2023 08:12:12 GMT9
10 Dec 2023 08:12:12 GMT9
  • 親イラン派の同組織は、バグダッドの米国大使館に対するまれな攻撃については犯行声明を発表していない

バグダッド:イラクの武装組織「カタイブ・ヒズボラ(KH)」が8日に行った米軍に対する攻撃は、「新たな交戦規定」の開始であると同組織の治安担当者がソーシャルメディアに投稿した。

親イラン派の同組織は、8日に起きたバグダッドの米国大使館に対する攻撃については犯行声明を発表していないものの、同大使館は軍事作戦を計画するための前線基地だと主張している。

この攻撃に関しては米国が糾弾し、イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相も、外交使節団に対するテロ攻撃であるとして非難した。

しかしKHは、同施設が軍事作戦の計画に関わる基地だと主張した。これを外交使節団と表現した人々は「従属的」かつ利己的であると、同組織の治安担当者であるアブ・アリ・アル・アスカリ氏がソーシャルメディアに投稿した。

米国のロイド・オースティン国防長官は、8日のスダニ首相との電話協議で、最近の米国政府職員に対する攻撃について、KHともう一つのグループ、ハラケト・ヒズボラ・アル・ヌジャバを名指しで指摘し、米国は対応する権利を留保していると述べた。

米政府当局によると、10月中旬以降、イラクとシリアで米国関連施設が80回以上の攻撃を受け、そのほとんどは、ガザでの戦争においてイスラエルを支持する米政府の姿勢に反発したイラクの親イラン派武装勢力の、ある傘下組織によるものだという。

この組織は「イラクにおけるイスラム抵抗勢力」を名乗っており、8日の米軍に対する11件の攻撃に関して犯行声明を発表した。同日の攻撃は、同組織が10月半ばに一連の攻撃を開始して以降、1日の攻撃回数としては最多だった。

イラク首相府によると、スダニ首相は治安部隊に大使館襲撃の調査を命じ、9日には襲撃が起きたバグダッドの、高度に要塞化されたグリーンゾーン地域の警備を担当する連隊を交替させた。

KHはスダニ首相に対する挑戦として、米軍に協力しているイラクの治安部隊員は「犯罪の共犯者」であると主張した。

米国はイラクに、外交関係職員のほかに約2500人の部隊を駐留させており、その任務は、2014年にイラクとシリアの広範囲を占領し、その後敗北したダーイシュの残党と戦う現地部隊に助言と支援を与えることとしている。

ロイター

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