
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、12月10日から12日にかけて行われる大統領選挙で、さらに6年の任期を狙っている。
同大統領は、エジプト最古の政党であるワフド党のアブデル・サナド・ヤママ氏、共和人民党のハゼム・オマル党首、社会民主党のファリド・ザハラン氏の他3名の立候補者と戦っている。
議会代表者のモハメッド・マヘル・エル・セバエイ氏は 「これは、特に人口の65%を占める若年層にとって大事な時です」と述べた。
エル・セバエイ氏は、投票によって未来を形作るというエジプトの若者が果たす重要な役割を強調し、今回の選挙を「民主主義の祭典であり、複数の政党によるエジプト史上5回目の選挙」と呼んだ。
政治アナリストのシャウカット・アル・アサール氏は、今回の選挙はより幅広い人々の参加と意見表明の機会を提供する場となりうると強調し、政治の多様性と公的な領域の拡大という新時代の先駆けとしてこれを見ていると語った。
開票作業は12日の投票が終了しだい開始される予定である。全国に約9,400の投票所が設けられ、選挙期間中の3日間、投票所に配置された15,000人の司法職員が投票の様子を監督し、投票用紙を集計所へ運ぶ。
エジプトの国家選挙管理局によると、学校や青少年センター、保健所などを含む投票所に約11,631の副投票委員会が設置された。
また、同局はエジプトに駐在しているすべての公認外交使節団を選挙過程の視察に招いており、これまで24の大使館が視察に関心を示し、67名の外交官が視察の申し込みを済ませている。
このほか、14の国際組織と62の地元市民社会団体が投票の視察を許され、22,340名が許可証を取得している。
さらに、115の国際報道機関から528名、70の地元報道機関から4,218名の報道関係者が選挙の取材許可を得ていると同局の職員が語った。
専用の電話回線と手話通訳付きのビデオ通話サービスも用意され、高齢者や特別な援助が必要な人、視覚や聴覚に障害のある人も投票できるように準備されている。
全国身体障害者協議会の総監督を務めるイマン・カリム博士は、障害者が確実に参加できるよう同協議会は積極的に取り組んできたと話した。
投票所は選挙期間中の全3日間、午前9時から午後9時まで開いている。