
ドバイ:スーダンの首都ハルツームで日曜日に起きた赤十字国際委員会(ICRC)の人道目的の輸送車列に対する攻撃で、二人が殺害され、7人が負傷したとICRCが発表した。
負傷者にはICRCの職員3人が含まれていると赤十字は声明で明らかにした。
声明によると、「人道目的の輸送車列を作っていたのは、3台のICRC車両と3台のバスで、全車に赤十字のマークが鮮明に施されていた。輸送車列は、百人を超える脆弱な民間人をハルツームからワドメダニへ避難させることになっていたが、避難地域へ入るなり攻撃を受けた」
ICRCは、攻撃に衝撃をうけ、愕然としていると発表し、攻撃は計画的なものだと説明した。
ICRCは、名指ししなかったが、スーダン軍は、輸送車列が攻撃されたのは、合意に反して、「反体制集団(民兵組織である即応支援部隊を指す)所有の」車両で防衛陣地に近づいたからと話した。
スーダン軍によると、ICRC の輸送車列は、外国人を含む民間人をハルツームの聖マリア教会から避難させていた。
即応支援部隊は、べつに声明を出し、スーダン軍が輸送車列を攻撃したと非難した。その声明は、この事件で死者と負傷者が出たと述べている。
「この人道支援活動は、紛争当事者により要請され、紛争当事者により調整された。紛争当事者は、合意して、必要な安全保障が保証されていた。」とICRCは語った。
スーダン軍と即応支援部隊は、4月中旬から紛争状態にあり、停戦への外交努力が重ねられたにもかかわらず、ハルツームを破壊し、ダルフールでの相次ぐ民族虐殺を引き起こしてきた。
ロイター