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イスラエル軍、ガザでの「激しい戦闘」中に人質3人を誤って殺害したことを認める

10月7日、「トライブ・オブ・ノヴァ」主催の音楽フェスティバルで拉致されたエデン・ザカリヤ氏の葬儀で、親族や友人が彼女の死を悼んでいる。2023年12月15日、キブツ・パルマヒムにて撮影。ザカリヤ氏の遺体は、イスラエル軍がガザ地区での作戦中に収容していた。(AFP通信)
10月7日、「トライブ・オブ・ノヴァ」主催の音楽フェスティバルで拉致されたエデン・ザカリヤ氏の葬儀で、親族や友人が彼女の死を悼んでいる。2023年12月15日、キブツ・パルマヒムにて撮影。ザカリヤ氏の遺体は、イスラエル軍がガザ地区での作戦中に収容していた。(AFP通信)
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17 Dec 2023 12:12:17 GMT9
17 Dec 2023 12:12:17 GMT9
  • ベンヤミン・ネタニヤフ首相は人質の死について「耐え難い悲劇」だと語った
  • イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は、同軍が「発生したすべてのことに責任を負う」とした

エルサレム:イスラエル軍は、ガザ地区でハマスに拘束されていた人質3人を誤って殺害した件について、「現在調査中」であると軍報道官が15日に述べた。

同軍は、ガザ地区において武装勢力との戦闘中に人質が殺害されたと述べ、遺族に哀悼の意を表するとともに、事件の調査は「完全な透明性」をもって行われると述べた。

軍の声明によると、人質はガザ地区でのパレスチナ武装勢力との激しい戦闘中に殺害されたという。

「シュジャイヤ(ガザ市の激戦地区)での戦闘中、イスラエル国防軍(IDF)はイスラエル側の人質3人を脅威と誤認した。その結果、部隊が3人に向かって発砲し、彼らは死亡した」と軍は声明で述べた。

また、「同事案から直接学んだ教訓は、現場のすべてのIDF部隊に伝えられている」とした上で、「悲劇的な事件に対する深い反省」を表明した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、人質の死について「耐え難い悲劇」だと述べた。

ダニエル・ハガリ報道官は、軍が「発生したすべてのことに責任を負う」とした。

また「我々は、3人のイスラエル人が、捕らえられていたテロリストらから逃げたか、放棄されたものと考えている」とし、「詳細についてはまだ明らかになっていない」と語った。

一方、10月7日に拘束された人質の1人であったフランスとイスラエルの二重国籍者の遺体がガザ地区内の部隊によって回収され、イスラエルに移送された。

エルサレムでは10月30日以来初めて、ガザ地区からのロケット弾の飛来を警告するサイレンが鳴り響き、住民らが慌てて避難した。

イスラエル軍によると、発射されたロケット弾はすべて空地に着弾するか、防空ミサイルにより迎撃されたという。

イスラエル軍はここ数日、民間人のような服装をしていることが多いハマス戦闘員と激しい戦闘を行っており、13日には、過去24時間で10人の同軍兵士が死亡するという、10月以来最悪の戦闘による犠牲を発表した。

10月7日、ハマスはイスラエルの街に対して暴虐的な攻撃を行い、1200人を殺害し、240人の人質を捕らえた。イスラエルはこれに対し反撃を開始し、ガザ地区の保健当局によると、この間に1万9000人近い死者が確認され、さらに数千人が瓦礫の下敷きになっている可能性があるという。

11月下旬の1週間の停戦中、イスラエルに、その多くが罪状なしに収監されていた240人の女性と10代の子どもの釈放と引き換えに、ハマスもガザに拘束していた100人以上の女性や子ども、外国人を解放した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は声明で、「イスラエルの国民全体とともに、深い悲しみに頭を下げ、拉致された親愛なる3人の死を悼みます」とし、「この困難な時において悲嘆に暮れるご遺族に対し、心よりお悔やみ申し上げます」と述べた。

ガザ地区にはまだ100人以上の人質がとどまっている。また、イスラエル当局に認定死亡の宣告を受けた者もいる。

イスラエル軍は15日、ガザ地区でハマスに拘束されていた3人のイスラエル人(民間人1人と兵士2人)の遺体を収容したと発表した。
ロイター通信 – AFP通信

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