
ガザ:12月19日、パレスチナ武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門、アル・コッズ旅団はテレグラムのアカウントで、ガザにいるイスラエル人男性の人質2人が解放を求める動画を公開した。
2人の男性はガディ・モーゼスとエラド・カツィールと名乗り、家族と再会できるよう、解放に向けた取り組みを強化してほしいと短い動画の中で求めている。
「我々は一秒ごとに死に近づいている。耐えがたい状況だ」とモーゼスと名乗った男性は無地の背景を背に、カメラに向かって語った。2人ともひげが伸び、やつれた様子だった。
モーゼス氏は年齢約79歳の農夫で、10月7日に武装組織ハマスがイスラエル南部を襲撃した際にキブツから拉致された。47歳のカツィール氏は母親とともにやはりキブツで拉致されたが、母親は後に解放された。報道によると、彼の父親は殺害された。
18日、ハマスは他の高齢のイスラエル人の人質3名の動画を公開した。人質はハマスが襲撃の際に連れ去った人々で、この時約240人が人質となった。イスラエルはこれを「犯罪者、テロリストによる動画」として非難している。
11月末、イスラエルとハマスはカタールとエジプトの仲介により1週間の停戦案に合意し、そこにはイスラエルの刑務所に収監されている女性と10代のパレスチナ人受刑者240名の釈放と引き換えにガザから人質100名を解放することが含まれていた。
ガザに残った人質の一部は、イスラエル当局により本人不在のまま死亡を宣告されている。
ロイター