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国連の救援従事者がガザでの「耐え難い」場面を語る

2023年12月20日、ガザ地区南部のラファにあるクウェート病院で治療を受ける、イスラエルの爆撃で負傷した子ども。(AFP)
2023年12月20日、ガザ地区南部のラファにあるクウェート病院で治療を受ける、イスラエルの爆撃で負傷した子ども。(AFP)
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22 Dec 2023 04:12:37 GMT9
22 Dec 2023 04:12:37 GMT9

ラファ:21日に国連の救援従事者が、ガザ北部の2つの病院における「耐え難い」場面について報告した。そこでは、傷の治療を受けていない寝たきりの患者が水を渇望し、残った数少ない医師や看護師には物資がなく、中庭に遺体が並べられている。10週間の戦争の末に人道危機が悪化している証拠だ。

前日にアハリ病院とシファ病院へ物資を届けたあとに救援従事者が語った。両病院は、イスラエル軍がハマス戦闘員との戦闘中に街の広範囲を破壊したガザ北部の交戦地帯の中心部にある。

爆撃と戦闘は21日にも続いたが、ガザのインターネットと通信が2日続けて途絶していたため、直近の攻撃の詳細についてはほとんど確認できなかった。

小規模の搬入を除いて、ガザへの物資供給は途絶えており、世界食糧計画(WFP)によれば、人口の90パーセントが頻繁に食料なしで丸一日を過ごしている。

21日朝にイスラエルとガザをつなぐケレム・シャローム検問所のパレスチナ側で爆発があり、国連は現地の支援トラックを止めざるを得なくなったと、パレスチナ難民のための国連機関UNRWAのジュリエット・トーマ広報官が述べた。付近の病院の報告によると、少なくとも4人が死亡したという。

パレスチナの人々へより多くの支援が届くようにするよう求める米国からの圧力を受けて、イスラエルはほんの数日前に、戦争開始以降初めてケレム・シャロームを通じてガザに支援を届けることを許可し始めたところだった。パレスチナ当局は、爆発についてイスラエルを非難した。

ガザにある36の医療施設のうち、まだ部分的に機能しているのは9施設だけで、その全てが南部の施設だと、世界保健機関(WHO)は発表した。

北部ではこの数週間にわたって、イスラエル軍が複数の医療施設を襲撃し、尋問のために男性を拘束し、他の人々を追い出してきた。

別の施設では、移動させることができない患者たちが最小限のスタッフと共に施設内に残っている。

AP

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