
テヘラン: イランでの金曜礼拝は、同国で拡大するコロナウイルスの流行を受けて、全ての州都で中止になったと、国営テレビが語った。水曜日のこの報道は、先週、流行をめぐりテヘランとその他の地域で金曜礼拝が中止となった中で発表されたものだ。
イランはこれまでに、イスラム共和国全土で2.922人の感染が確認される中、新型コロナウイルスにより92人が死亡したと発表した。この死者数は、中国国外では世界で最も多い数だ。
一方、ニュースサイトIranWireは、エスハーグ・ジャハーンギーリー第1副大統領がコロナウイルス検査で陽性となり、治療を受けていると報じた
IranWireはある「情報筋」の言葉を引用した。イラン当局者による直接の確認は行われていない。
複数のイラン当局者はコロナウイルスに感染し、月曜日にはコロナウイルス感染症で当局幹部1人が死亡した。
保健省の報道官キアノウシュ・ジャハンプールは、テヘランで行われた記者会見で新たな数値を発表し、この新しい病気によるイランの死者数を、同じく感染者数が深刻に急増しているイタリアを上回る数に引き上げた。
中東全体での新型ウイルスの感染者数は現在3,140人を超えている。同地域のイラン国外の感染例のうちのほとんどは、元を辿るとイスラム共和国に行き着く。
専門家は、イランが感染者数を過少報告しているのではないかと懸念している。
「ウイルスには飛ぶための翼はありません」とジャハンプールは語った。「我々はお互いにこれを移し合う存在になっているのです」。
一方、イランのハッサン・ロウハニ大統領は、水曜日の閣議で発言する中で、ウイルスがイランの31のほぼ全ての州に広がっていることを認めた。
議事録によると、「この病気は蔓延しています」と彼は語った。「我が国のほぼ全ての州を包囲しており、ある意味では、世界の多くの国々で感染が発生している世界的な疾病であり、我々は可及的速やかにこの問題と闘うために、協力しなければなりません」。
ロイター通信