ワシントン:ジャンピエール米大統領報道官は18日、バイデン大統領と岸田文雄首相、フィリピンのマルコス大統領による3カ国首脳会談を来月11日にホワイトハウスで初開催すると発表した。バイデン政権は覇権主義的行動を強める中国に対抗するため、インド太平洋地域で同盟国との多国間枠組みの強化に取り組んでおり、日比との連携を深める狙いがある。
ジャンピエール氏は声明で「歴史的な深い絆、成長を続ける経済、民主的価値観、『自由で開かれたインド太平洋』という共有のビジョンに基づく3カ国協力を推進する」と述べた。会談では、経済関係の拡大や新興技術、クリーンエネルギー、気候変動対策での協力推進のほか、インド太平洋や世界の安全保障などが議題になる。
バイデン氏は4月11日にマルコス氏との個別会談も行う。岸田氏は同時期に国賓待遇でワシントンを訪れ、同10日に日米首脳会談に臨む。
これに関連し、林芳正官房長官は19日の記者会見で「国際社会が歴史的転換点を迎える中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく、日米比の連携を一層強化していく」と強調した。外務省によると、3カ国は21日に東京で次官級協議を開く。首脳会談に向け、認識を擦り合わせる見通しだ。
時事通信