アラブニュース

• サウジ王太子は、サウジ・グリーン・イニシアチブと中東グリーン・イニシアチブの発表を土曜日に行った
• 地域各国のリーダーたちは、ゴールに向かってサウジアラビアと協働する用意があると述べた

リヤド：サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン王太子は、日曜日、地域の各国リーダーたちと電話で会談し、新たな環境への取り組みについて意見交換を行った。

王太子は、土曜日に、サウジ・グリーン・イニシアチブと中東グリーン・イニシアチブの発表を行った。いくつもの意欲的なプログラムからなるこれらの取り組みは、中東地域での炭素排出量の60％の削減と、世界最大級の造林事業の一環としての500億本の植林を目的としている。

クウェート首長のシェイク・ナワフ・アル・アフマド・アル・サバーとの電話会談において、ムハンマド王太子は、これらのイニシアチブの目的である、石油生産における高効率化や再生可能エネルギーの寄与率の増加に加えて、海洋や沿岸地域の環境の保全と自然保護区の拡大に向けた複数の活動ついて意見を交換した。

また、中東地域と世界の環境問題に対するこれらのイニシアチブの重要性と、生活の質と公衆衛生の向上におけるその役割についての考察も行われた。

バーレーンのハマド国王との電話会談では、中東での持続可能な開発の実現と人々の生活の質の向上への寄与のために、地域と世界の環境との関連における社会経済問題に対して、これらのイニシアチブがどのような対処を行うのかについて意見の交換が行われた。

サウジ王太子とカタール首長のシェイク・タミーム・ビン・ハマドは、「中東が何十年にもわたって抱えてきた数々の環境問題の解決と、問題のすべての側面へ取り組むためのた意欲的かつ明確な地域計画の策定を目的とする協働活動の重要性」について考察したと、サウジ通信社が報じた。

ムハンマド王太子は、また、スーダンのアブドゥルファッターハ・アブドッラフマーン・ブルハーン最高評議会議長とイラクのムスタファ・アル＝カーズィミー首相と同様の電話会談を行い、これらのイニシアチブが中東と世界にもたらす好ましい効果について意見を交換した。

クウェートやバーレーン、カタール、スーダン、イラクのリーダーたちは、これらのイニシアチブを立ち上げたサウジ王太子に対して祝意と謝意を表し、そのゴールに向けてサウジアラビアと共に協働する用意があることを言明した。

アラブ連盟は、「国際的な問題において先駆者的な役割を果たそうとするサウジアラビアの意欲を反映し、昨年のG20議長国としての取り組みを発展拡大している」と、これら2つのイニシアチブを高く評価している。

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長は、これらのイニシアチブが取り組む環境問題は、その全てが、地球的課題における次の段階での重要な最優先事項であると述べた。そして、アラブ諸国がそれぞれの将来の開発計画にこれらのイニシアチブを組み込むことが望まれると付け加えた。

イスラム協力機構のユーセフ・アル＝オサイミーン 事務局長もまたこれら2つのイニシアチブを高く評価し、「サウジアラビアは、公害の無い、地球に優しい環境を目指し、2つのイニシアチブにより、特に砂漠化や温室効果ガスの増加、大気汚染、といった中東地域が抱える環境と経済の問題へ対処しようとしている。海洋生物の保護の試みという点でも期待できる」と述べた。

アル＝オサイミーン 事務局長は、また、サウジ王太子によって発表された湾岸諸国やアラブ諸国とのパートナーシップも高く評価していると述べた。