
テヘラン:イランの外務次官は23日に、イラン政府はイエメンの反政府組織による商船への攻撃に関与しているという非難を退け、フーシ派は独断で行動していると述べた。
イエメンのイランと協力する反政府組織フーシ派は、イスラエルが武装組織ハマスと戦っているガザのパレスチナ人と連帯し、米国防総省の発表によれば、紅海の商船10隻を狙って100回以上のドローンとミサイル弾による攻撃を行なってきた。
22日にホワイトハウスが、首都サヌアを含むイエメンの広範な地域を支配するフーシ派に対し、イランがドローン、ミサイル弾、戦術的情報を提供しているという米国の情報を発表した。
「この抵抗勢力(フーシ派)には、独自の手段があり...独自の判断と能力に従って行動している」と、イランのアリ・バーゲリ外務次官は述べた。
同氏は、「米国人やイスラエル人といった特定の勢力がこの抵抗勢力による攻撃を受けているという事実は...決して地域における抵抗運動の強さの現実に疑問を投げかけるものではない」と、Mehr通信社に語った。
先立って23日にイランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相が、米国政府は以前イランに対し、地域での米国およびイスラエルの利益に反する行動をとるなとイエメンの反政府組織に助言するよう求めたと述べた。
「これらの組織は彼らの関心に基づいて、ガザを支援する方法を決断していると、米国には明確に分からせてきた」と、パレスチナ人を支援するテヘランでの会議でアミール・アブドラヒアン氏は述べた。
「彼らに攻撃をやめるよう指示してこなかったし、今後もするつもりはない」
ガザ地区は11週間にわたりイスラエルの空からと地上での攻撃を受けており、ハマスが統治するこの沿岸地区の保健省によると、女性と子どもを主とする20,000人以上が死亡した。
パレスチナの武装組織ハマスが10月7日に越境攻撃を仕掛けてから、イスラエルはハマスを壊滅させると誓っている。イスラエルが発表した数字に基づくAFPの集計によると、この攻撃で民間人を主とする1,140人ほどが殺害された。
また、パレスチナの武装組織は約250人を拉致しており、イスラエルによると、このうち129人はまだガザにいる。
ハマスを財政面・軍事面で支援するイランは、10月7日の攻撃を称賛しているが、関与については否定している。
イスラム共和国であるイランは、紛争拡大について繰り返し警告しており、先月にはアミール・アブドラヒアン氏が、戦争の激しさがその拡大を「不可避」にしていると述べた。
イブラヒム・ライシ大統領は、イランは「抵抗組織を支援することを自国の責務」だとみなしていると述べたものの、彼らの「意見、決断、行動は独自のものだ」と主張した。
先月イラン政府は、反政府組織フーシ派はイスラエルの実業家が所有する紅海の船を拿捕した際にイラン政府の「指導」に従って行動していたという、イスラエルからの非難を「根拠に欠ける」として退けた。
AFP