
リヤド: 12月27日(水)イランは、イスラエルがシリアでイラン革命防衛隊(IRGC)の上級軍事顧問サイエド・ラジ・ムサビ氏を殺害したと主張していることに関し、テルアビブは第二の「10月7日」に備えなければならないと、イスラエルを脅迫した。
IRGCの報道官ラメザン・シャリフ氏は声明で、イスラエルがムサビ氏を暗殺するという過ちを犯したと述べ、さらに「この件は直接、間接的な応酬なしにはすまされない」とも付け加えた。
シャリフ氏は、10月7日のハマスによるイスラエルへの襲撃はIRGC司令官ガーセム・ソレイマニ氏暗殺に対する報復作戦だったと述べた。
しかしハマス側は、ハマスが「アルアクサの洪水作戦」と呼ぶ10月7日の襲撃がソレイマニ氏暗殺に対する報復として行われたことを否定している。
ソレイマニ氏が殺害されたのは2020年1月、アメリカがバグダッドで行ったドローン攻撃によるものとされるが、IRGCの上級軍事顧問サイエド・ラジ・ムサビ氏は12月25日(月)にシリアで、イスラエルによる空爆により殺害されたとされる。
同報道官は、イスラエルがガザ地区での戦争をアメリカ対イランの地域紛争にしようとしているとし、「イスラエルは戦略的敗北から、紛争を中東各地に広げようとしている」と述べた。
イランの国営メディアはムサビ氏を「IRGCのシリアにおける最古参の軍事顧問」と報じている。氏は、IRGCを率いていたソレイマニ司令官とも関係が近かった。IRGCは中東各地の代理武装組織を軍事的、経済的に支援することでテヘランの国外工作を計画立案している。