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ヒズボラとイスラエル軍の激しいミサイルの応酬 双方に死傷者

12月26日、イスラエル軍の砲撃後、イスラエルとの国境に近いレバノン南部のメイス・エル・ジャバル村に煙が立ち込める(AFP)
12月26日、イスラエル軍の砲撃後、イスラエルとの国境に近いレバノン南部のメイス・エル・ジャバル村に煙が立ち込める(AFP)
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28 Dec 2023 04:12:25 GMT9
28 Dec 2023 04:12:25 GMT9
  • イスラエル陸軍ラジオは、「イラン製ドローンがイラクから発射された」と発表

ナジャ・フーサリ

ベイルート:ヒズボラとイスラエル軍が交戦するレバノン南部戦線では27日、双方から多数のロケットが発射され、死傷者を出す事態となった。

イスラエル陸軍ラジオは、「イラクから発射されたイラン製ドローンを地中海ベイルート沖の上空で迎撃した」と発表した。

元レバノン陸軍准将のバサム・ヤシン氏は、ドローンがレバノン領空を飛行した可能性を否定した。

ヤシン氏はアラブニュースに対し、「ドローンがレバノン領空を横切れば、時間がかかる。より短く合理的なルートはシリア、ヨルダン、そしてパレスチナを経由することだ」と語った。

「イスラエルが言及したドローンは、イラク軍か人民動員部隊(PMF)からのものだ。他の組織はこのようなドローンは保持していない」

航空交通事情に詳しいある情報筋はアラブニュースに対し、「ドローンはレバノン領空を横断した可能性があるが、これを確認することはできない。なぜなら、この問題を追跡する権限はレバノン軍に限定されており、他の誰もこれに対処する権利はないからだ」と語った。

「例えば、ドローンがヨーロッパの領空を横断すると、航空交通に影響を及ぼす」

「レバノンは、ヒズボラとの対立が始まって以来、イスラエルによるGPSの海上および航空ナビゲーションへの干渉に直面している。しかし、レバノンには代替システムがあり、航空安全について心配する必要はない」と情報筋は述べた。

イスラエルの攻撃は26日、辺境の町ビント・ジュベイルにある住宅が標的にされた。家屋はミサイルによって完全に破壊され、3人の死者が出た。犠牲者の中には、イブラヒム・バッジおよびアリ兄弟と、イブラヒムさんの妻シュルークさんが含まれていた。バッジ家のもう一人の家族も負傷した。

イブラヒム・バッジさんは長年オーストラリアで過ごした後、最近レバノンに戻ったばかりだった。彼の目的は、妻を連れてオーストラリアに戻り、そこで定住することだった。アリ・バッジさんはヒズボラのメンバーだった。

27日に彼らの葬儀が行われる間、ヒズボラはシェバア農場とクファール・シュバ丘陵のイスラエル軍事施設を、攻撃用ドローンおよびブルカン・ミサイルを含む12発以上のミサイルで攻撃した。

イスラエルメディアは、「レバノンからミサイルが西ガリラヤのアラブ・アル・アラムシャにあるイスラエル軍の拠点に向けて発射された」と報じた。

ヒズボラは、「キルベト・マールの拠点と砲台、および周辺に配置されたイスラエル軍をブルカンミサイルで攻撃し、死傷者を確認した」と発表した。

イランが支援する同組織はまた、「アル・ダハイラの南にある、敵イスラエル軍特殊部隊のテントを誘導ミサイルで攻撃し、直撃弾を命中させ、メンバーに死傷者を出した」と発表した。

ヒズボラはさらに、「海軍拠点近くの新たなイスラエル軍司令部に、適切な武器で攻撃を加えた」と述べた。

さらに同組織は、「占領地シェバア農場の陣地後方に配置された敵兵士の集結地に、攻撃用ドローンを使用して一斉攻撃を行い、死傷者を確認した」と発表した。

イスラエルのガリラヤ医療センターは、「レバノン国境で負傷した13人を受け入れたが、そのうちの1人はヒズボラによるイスラエル各拠点への攻撃の結果、状態が不安定である」と述べた。

イスラエル軍のアビチャイ・アドレー報道官はXへの投稿で次のように述べた。「ヒズボラはレバノンからイスラエル北部のギリシャ正教の教会を狙って対戦車ミサイルを発射し、イスラエルのキリスト教徒2人が負傷した。イスラエル軍が負傷者を避難させるために到着すると、ヒズボラは教会に向けて再度砲弾を発射し、我々の兵士9人が負傷した」

一方、ヒズボラは2人の戦闘員の死亡を発表した。ベイルート南部郊外のハディ・ハッサン・アワラさん、およびベッカー地方サルナバの町出身のアーメド・ハッサン・アル・ディラニさんである。

27日夜、イスラエルのドローンがクライレの主要道路で車を標的にし、車内の人々を殺害した。

イスラエルの攻撃は、シェバア郊外、ラシャヤ、アイタ・アル・シャブ、カフル・キラ、ジュベイン、タイル・ハルファ、ヤリン、ナクーラのワディ・ハムルに及んだ。また、イスラエルのドローンはアル・ダハイラとタイル・ハルファの間の地域を攻撃した。

イスラエル軍機は、ベイルート、レバノン山脈、その他のレバノン地域を中高度で飛行し、シドンとザフラニの上空では低高度で目撃された。

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