エルサレム: イスラエル軍は土曜日未明、シリアから発射された2発のロケット弾が自国の支配地域に落下したため、シリアで空爆を行っていると発表した。
「イスラエル北部でサイレンが鳴ったという報告を受け、少し前にシリアから飛んできたと思われる2発のロケット弾が空き地に落下した」と軍は発表した。
また「IDF(軍)は火源を攻撃している」と付け加えた。
イスラエル軍はAFP通信に対し、発射されたのがロケット弾であることを確認したが、落下した正確な場所については明らかにしなかった。
イスラエルは併合されたゴラン高原を北部地域の一部とみなしている。
イラクとの戦略的な国境交差点付近でも、シリア東部への空爆が一晩で3回行われ、イランに支援された武装勢力6人が死亡したと、イラク民兵組織のメンバー2人がAP通信に語った。
国境地帯ブカマルへの空爆は、イランに支援されたイラクの過激派組織「イスラム抵抗組織」が、イラク北部の都市エルビルの米軍基地を攻撃したと主張した数時間後に行われた。このグループは、10月7日のハマスとイスラエルの戦争開始以来、イラクとシリア東部の米軍基地に対して100回以上の攻撃を行っている。
殺害された4人はレバノンの強力なヒズボラグループ出身で、残りの2人はシリア人だったと武装勢力は語った。彼らは報道陣に話すことを許可されていないため、匿名を条件に話した。さらに2人が負傷したという。
一方、この地域のニュースを報道する活動家集団『デイル・エゾール24』は、空爆は2つの武装勢力の拠点と、最近ロケットランチャーや弾薬を貯蔵していたという武器倉庫を攻撃したと述べた。
また、英国が支援する戦争監視組織「シリア人権監視団」は、武器倉庫に加え、イラクからシリアに到着した武装勢力の車列と、イランの革命防衛隊に所属する武装勢力が訓練を行っていた場所を空爆の標的としたと述べた。
さらに、この攻撃で9人(シリア人3人、その他の国籍の6人)が死亡したと付け加えた。
ワシントンは、この2ヶ月間の攻撃の急増を受けて、イランに支援された民兵の拠点への攻撃を計画していると発表したが、この攻撃についてすぐにはコメントしなかった。
イラク国境に沿ったシリアのデイル・エゾールのブカマル地域は、2019年に過激派組織ダーイシュから奪還された後、イランに支援された武装勢力にとって戦略的な地域となっている。米連合軍は最近の緊張に先立ち、同地域の輸送隊を標的とした空爆を行っている。
AFP