
東京:羽田空港の作業職員は4日、日航機のコックピット・ボイスレコーダーを回収し、致命的な事故の原因を突き止めるため、滑走路から炭化した残骸の撤去を開始した。
日本航空(JAL)旅客機は2日に東京に着陸中、滑走路で海上保安庁のターボプロップ機と衝突した。日航機に乗っていた379人全員が炎に包まれる前に脱出したが、海上保安庁の航空機に乗っていた6人の乗組員のうち5人が死亡した。
白いオーバーオールにヘルメットをかぶった十数人の職員が見守る中、切断装置を装備した2台の掘削機がエアバスA350の翼を切断し、もう1台が焼け焦げた機内からがれきを大型ローリーに積み込んだ。
日本運輸安全委員会(JTSB)の関係者は、飛行機のフライトデータレコーダーは今週初めに回収されたが、コックピットボイスレコーダーはまだ回収されていないと述べた。
TBSが報じたところによると、当局は1月7日までに残骸の撤去を完了することを目指しており、残骸は格納庫に運ばれ、そこで警視庁の検査を受ける予定だという。
運輸当局は、海保機が旅客機の着陸滑走路に進入した経緯について調べており、報道によれば、警視庁は業務上過失致死の可能性について調べている。
唯一の生存者である海上保安庁の機長は、墜落事故が起きる前に滑走路近くの待機区域に入るよう命令されたと思われる管制塔の記録を当局が公開したため、監視下に置かれている。
海上保安庁は水曜日に、彼は滑走路に入る許可を得ていたと述べた。
機長は事故により重度の火傷を負い、コメントは得られていない。
緊急飛行
衝突事故が発生したとき、海上保安庁機は24時間以内に地震発生地域へ3度目の緊急出動を行っていた。事故当日、世界で3番目に利用者の多い羽田空港は満員だったと当局は発表している。
当局はまだ調査を始めたばかりで、航空専門家によれば、航空機事故が起きるには通常、複数の安全基準が損なわれる必要があるという。
海上保安庁の飛行機は、墜落の40秒前に滑走路にいたと地元の報道機関が伝えた。
航空局の担当者は、報道は知っているが確認はしていないと述べた。現在確認中とのことだ。
米国の主要な運輸規制当局の責任者によれば、米国の航空安全当局は、致命的な衝突の原因についてより明確な考えを得るために、航空機のレコーダーの読み取りにおいて日本に援助を提供する予定である。
この衝突事故は、最新の旅客機が焼失した初めてのケースであり、新世代の炭素複合材製飛行機が大惨事の火災にどれだけ対処できるかのテストケースとも見られている。
ロイター