
ワシントン:イランが支援するイエメンの反政府勢力フーシ派は12日、米英が同勢力を狙って夜間に行った爆撃への報復として対艦弾道ミサイルを発射したと、米軍将官が報告した。
米統合参謀本部のダグラス・シムズ中将は記者団に対し、「フーシ派が報復として少なくとも1発のミサイルを発射したことを把握している」が、船舶には命中しなかったと語った。
「フーシ派が並べている言葉はかなり強く、激しい。私は、フーシ派が何らかの報復行動に出るのではないかとみている」
シムズ中将によると、米英による爆撃(150発以上の砲弾で約30か所攻撃した)の被害状況はまだ調査中だが、予想される死傷者数はそれほど多くないという。
「我々が昨夜攻撃した標的はすべて、紅海の航行の自由を妨げるために利用されていた施設と関連していた」と、シムズ中将は話す。
10月7日、ハマスがイスラエルに前例のない奇襲攻撃を仕掛け、ガザでの戦闘が始まって以降、フーシ派は紅海を経由する重要な国際航路でドローンとミサイルによる攻撃を激化させている。
イスラエルのガザ軍事侵攻に対抗した動きだと主張している反政府勢力のフーシ派は、2014年にイエメンで内戦が勃発して以来、同国の大部分を掌握しており、反イスラエルを掲げる親イラン派の通称「抵抗の枢軸」の一部を形成している。
AFP