
ガザ地区:ガザの保健省は日曜日、イスラエルが南方への攻勢を強め、北部への砲撃を再開したため、戦争で荒廃したパレスチナ領土での死者が2万5000人を突破したと発表した。
目撃者がAFPに語ったところによると、イスラエル軍は日曜日未明、ガザ市と北部の他の地域を砲撃した。ハマスも北部での激しい戦闘を報告している。
ハマス政府のメディアオフィスは、「数十人がまだ瓦礫の下敷きになっている」とし、死者や負傷者は「砲撃が続いているため病院に搬送できない」と付け加えた。ガザ市と北部のハーン・ユーニスとタル・アル・ハワ地区だ。
イスラエル軍は、南部の主要都市ハーン・ユーニスで「多数のテロリストを排除した」と述べ、ガザ北部ではこの1日で15人の武装勢力を殺害した。
AFP通信の記者が見たところでは、日曜の朝、ハーン・ユーニス上空には濃い煙が立ち上っていた。
イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、ハマスによる10月7日の攻撃で、民間人を中心に約1140人が死亡した。
ハマスが運営する保健省によれば、イスラエルの執拗な砲撃と地上攻撃によって、ガザでは少なくとも25,105人が死亡しており、そのほとんどが女性と子どもだという。
人質
ハマスの武装勢力はまた、10月の攻撃で約250人の人質を奪った。
イスラエルによれば、ガザには約132人が残っており、イスラエルの数字に基づくAFP通信の集計によれば、そのうち少なくとも27人が殺害されたとみられている。
ダニエル・ハガリ・イスラエル軍報道官は土曜夕方のブリーフィングで、部隊がハーン・ユーニスでトンネルを発見したと述べた。
人質がいたことを示す証拠の中には絵もあった。5歳の捕虜も含まれ、彼によると
「約20人の人質が、日照もなく、酸素も少なく、湿度もひどい、困難な状況の中で、それぞれの時期にそこに監禁されていた」という。
兵士たちはトンネルに入り、武装勢力と戦い、「テロリストたちは排除された」とハガリ氏は語った。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、人質を返還し、10月の攻撃をめぐる治安上の失敗を説明するよう強い圧力を受けている。
土曜日の夕方、イスラエル全土で数千人が人質の解放とネタニヤフ首相を追放するための早期選挙を要求する抗議デモを行った。
戦争初期にイスラエル軍に誤って殺害された人質、アロン・シャムリズ氏の父親であるアヴィ・ルル・シャムリズ氏は、テルアビブでAFPに対し、ネタニヤフ首相の戦争内閣は大惨事に向かっていると語った。
「このままでは人質は全員死んでしまう。人質を解放するにはまだ遅くはない」
混乱
国連パレスチナ難民支援機関によると、ガザでは約170万人が避難し、そのうち約100万人がラファ地域に押し寄せているという。
国連機関は、飢饉と病気が迫っているため、緊急に援助アクセスの改善が必要だと警告している。
外交努力はガザへの援助供与の規模拡大と停戦の確保を目指してきた。11月には1週間の停戦協定が結ばれ、イスラエルが拘束していたパレスチナ人捕虜と引き換えに、ハマスが数十人の人質を解放した。
外交筋によれば、カタールを拠点とするハマスのイスマイル・ハニェ議長は土曜日にトルコで外相と会談し、10月の攻撃後に同グループの指導者に国外退去を求めた地域の主要国との関係を回復した。
一方、イスラエル占領下のヨルダン川西岸では、10月7日以来暴力が急増している。
イスラエル軍は、11月にエルサレムとベツレヘムを結ぶ道路でテロを起こした2人のパレスチナ人武装集団のヘブロンにある2軒の家を取り壊したと発表した。
AFP通信の記者は日曜日、イスラエル軍の装甲車がヘブロンの道路を機動的に通過し、家屋から火の玉が噴出し、煙が立ちのぼるのを目撃した。
日曜日に、パレスチナ人たちは、金属と瓦礫が絡み合った雑木林の中を少年たちが縫うように進みながら、ある家の崩れた跡の外に集まった。
ある男性は、イスラエル軍が破壊した家屋に貼り付けた「テロリズムに家はない」と書かれた横断幕を外した。
パレスチナの公式通信社Wafaは、ジェニンの南の村とアルーラとカルキリヤの町でのイスラエル軍とパレスチナ人戦闘員との衝突を伝えた。
中東全域での緊張と暴力の高まりは、レバノン、イラク、シリア、イエメンにおけるイランの支援を受けたグループを巻き込んだ、より広範な火種となる恐れもあおっている。
イランのメディアによると、イスラエルが土曜日にダマスカスを空爆し、シリアの革命防衛隊の諜報主任と他の4人の防衛隊員が死亡したという。
AFP