Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

ヨルダン外相、EU理事会会合でガザの停戦を改めて要請

ブリュッセルでのヨルダンのアイマン・サファディ外相と欧州近隣政策・拡大交渉担当委員。(Petra)
ブリュッセルでのヨルダンのアイマン・サファディ外相と欧州近隣政策・拡大交渉担当委員。(Petra)
Short Url:
23 Jan 2024 04:01:33 GMT9
23 Jan 2024 04:01:33 GMT9
  • サファディ氏はサウジアラビア、スペイン、フィンランド、ブルガリア、アイルランド、オランダの外相と会合を行った

アラブニュース

アンマン:ヨルダンのアイマン・サファディ外相は、22日にブリュッセルで開かれ、イスラエルのガザでの戦争が主な議題となったEU外務理事会の会合に出席した。

サウジアラビアとエジプトの外相も出席したこのハイレベル会合において、サファディ氏はガザにおける即時の長期的停戦の必要性を強調した。同氏は、ガザ地区内のパレスチナ人に一貫した持続的な人道援助を提供することの重要性についても強調した。

サファディ氏はこの会合に合わせて、スペイン、フィンランド、ブルガリア、アイルランド、オランダの外相や、欧州近隣政策・拡大交渉担当委員との会談も行った。

サファディ氏は、この戦争の破滅的帰結について、国際法、人道法、道徳的・人間的価値観への違反だと語った。同氏は、イスラエルがガザへの人道援助の長期的供給を確保しつつ、国際社会からの停戦の呼びかけに応じることの重要性を強調した。

サファディ氏は、自国はパレスチナ人の強制移住に強く反対すると述べて、この問題に関してのヨルダンの立場を改めて表明した。地域に長期的な安全、安定、平和をもたらすためには、2国家解決の実現が必要だと、同氏は加えて述べた。

この解決策は、1967年6月4日の境界線に基づき、東エルサレムを首都とするパレスチナ人の独立主権国家を樹立するものだ。

サファディ氏とサウジアラビア外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子は、EU理事会の会合前に、継続中の2国間協議の一環として調整会合を行った。会合では、ガザの最新情勢と紛争終結に向けた取り組みに焦点があてられた。

サファディ氏は事前に次のように述べた。「本日の会合は、イスラエルのガザに対する攻撃により悪化し続ける破滅的状況を、いかに解決に導くかについて協調して決めるため、EU諸国の外相と話し合う重要な場である」

「我々の優先事項は明確で、それは、即時停戦と、ガザ地区全域に十分な人道援助を届けるためのしっかりとした取り組み、そして、この攻撃が破壊と荒廃しかもたらさず、和平プロセスへの信頼を一層弱めているという認識だ」

「全ての人々の安全を実現する唯一の道は2国家解決であり、これは1967年6月4日の境界線を国境とし、安全と平和のうちにイスラエルと共存する、占領下のエルサレムを首都としたパレスチナ人の独立国家を構想するものだ」

サファディ氏は加えてこう述べた。「本日は攻撃の108日目だ。この間に25,000人以上のパレスチナ人が死亡し、ガザのインフラが破壊され、病院が攻撃を受けた。パレスチナの人々に医療を提供するために設置された、ヨルダンが運営する野戦病院までもが、17日にイスラエルの攻撃を受けた」

「欧州は地域の安全の維持において重要な役割を担っている。我々は本日、率直で明確な対話を期待しており、これ以上の殺戮は地域だけでなく世界の安全と平和を脅かすだけだという包括的理解に行きつくこと願っている。我々は停戦を実現するための協力に努めている」

特に人気
オススメ

return to top