
エルサレム:イランは28日、3基の衛星を宇宙に打ち上げることに成功したと発表した。イランの弾道ミサイル技術を向上させると西側諸国が主張しているプログラムでの新たな動きとなる。
国営イラン通信によると、今回の打ち上げでは、過去に失敗を重ねたイラン製のシムルグ・ロケットを使用することにも成功したという。
米国はこれまで、イランの衛星打ち上げは国連安全保障理事会の決議に違反していると主張しており、核兵器を運搬できる弾道ミサイルに関連する活動を行わないようイラン政府に対して求めてきた。イランの弾道ミサイル計画に関連した国連の制裁措置は、昨年10月に失効している。
米国インテリジェンス・コミュニティが公表した2023年の世界的脅威評価では、衛星打ち上げロケットの開発は、大陸間弾道ミサイルと同様の技術が使われているため、イランにとって同武器を開発する「タイムラインの短縮」になるとしていた。
AP