
ドーハ:援助団体や他の国連機関は援助国に対し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への支援を継続するよう求めている。1月31日、世界保健機関(WHO)の責任者は資金援助の打ち切りはガザの人々に「破滅的な結果」をもたらすと警告した。
2月1日、UNRWAは資金援助が再開されなければ、今月末までにガザを含む中東での活動を停止せざるを得なくなる可能性が高いと表明した。
昨年10月7日にイスラエル南部で起きたハマスの攻撃にUNRWA職員の一部が関与していたとの疑惑を受け、アメリカ、ドイツ、イギリスを含む多くの国が同機関への資金提供を一時停止している。
「UNRWAは、依然として世界で最も深刻かつ複雑な人道危機の1つにおける最大の援助機関である」とフィリップ・ラザリーニUNRWA事務局長は声明の中で述べた。
「資金提供が停止されたままであれば、2月末までにガザだけでなく、この地域全体で活動を停止せざるを得なくなる可能性が高い」
約1,200人が死亡し、253人が人質となったハマスの襲撃を受けてイスラエルが開始した攻撃により、ガザ住民の大半が避難を余儀なくされ、多くの家屋や民間インフラが廃墟となり、食料、水、医薬品の深刻な不足が生じている。
イスラエル当局は以前から、UNRWAの任務は時代遅れであり、反イスラエル感情を助長しているとして、UNRWAの解体を求めてきた。UNRWA側はこの批判を強く退けている。
1月31日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、UNRWAの任務を終了させ、他の国連または国連以外の援助機関と置き換えるよう改めて要求した。
ロイター