エルサレム:イスラエルのヨアフ・ガラント国防大臣は月曜日、ハマスのガザ地区指導者ヤヒヤ・シンワル氏は「隠れ家から隠れ家へと移動」しており、もはやハマスの軍事行動を指揮していないと述べた。
ガラント国防相はテレビ会見で、パレスチナ自治区で「シンワル氏はハマスの指導者から逃走中のテロリストとなった」と語ったが、現在考えられる同氏の居場所については詳しく述べなかった。
イスラエルは、勃発から5か月になろうとする戦争の引き金となった10月7日のイスラエル攻撃を首謀したとして、シンワル氏を非難している。
公式データに基づくAFPの集計によると、このハマスの攻撃により、イスラエルでは1,160人以上が死亡し、そのほとんどが民間人だった。
ハマス保健省によると、ガザ地区ではイスラエルの報復攻撃で少なくとも2万7,472人が殺害され、そのほとんどが女性、子ども、青少年となっている。
ここ数週間、イスラエル軍はガザ地区南部の主要都市であり、シンワル氏の故郷であるハーン・ユーニスを砲撃している。
ガラント国防相によれば、「シンワル氏は作戦の主導や軍の指揮を行っておらず、自分自身の生き残りを心配している」ようだ。
シンワル氏は、イスラエル占領に対する最初のパレスチナ人民の蜂起、つまりインティファーダが始まった頃の1987年に、シェイク・アハメド・ヤシン氏がハマスを創設した際にこの組織に加わった。
秘密主義で知られるこの禁欲的な過激派は、10月7日以降姿を見せていない。
ハマスのイスラエル襲撃以降、イスラエル軍のリチャード・ヘクト報道官は、シンワル氏を「悪の顔」と呼び、「デッドマン・ウォーキング(死刑が執行される)」と宣告している。
しかし、ガザ地区のイスラエル軍はハマスの最高幹部を一人も発見できていない。
ガラント国防相は、軍はシンワル氏が最近滞在していた場所で「重要な資料」を発見したと述べ、引き続きガザ地区全土で過激派の追跡を続けると付け加えた。
さらに、軍は「まだ戦っていない場所…ハマスの最後の拠点であるラファまで到達するだろう」と語った。
南部の都市ラファはエジプトと国境を接しており、現在、戦闘により避難してきた、ガザ地区の人口の半数以上を受け入れている。
AFP