イスタンブール:6日、トルコのアリ・イェリカヤ内相は、イスタンブールの裁判所で襲撃未遂事件が発生し、襲撃犯2名が射殺されたと発表した。
現地時間の午前11時46分(グリニッジ標準時の午前8時46分)、チャラヤン裁判所の検問所で「襲撃を試みた」男女2名が射殺されたと、イェリカヤ氏はソーシャルメディアに投稿した。
この事件で6人が負傷し、うち3人は警察官だった。「わが国の警察官の英雄的行為を称え、迅速な回復を祈る」と、内相は述べた。
イスタンブール司法宮殿とも呼ばれるチャラヤン裁判所は、ヨーロッパ側のカイタネ地区にある巨大な裁判所複合施設だ。
イェリカヤ内相はのちに、襲撃犯が革命人民解放党・前線(DHKP/C)のメンバーだったことを明かした。極左グループであるDHKP/Cは、トルコ、米国、EUでテロ組織に指定されている。
襲撃が起きた2月6日、トルコは同国南東部で発生し、数万人が亡くなった大地震から1周年を迎えていた。
DHKP/Cは近年おおむね活動を休止していた。2015年3月、同グループは今回と同じチャラヤン裁判所で検察官を人質に取り、前年の反政府デモの際に警察官が未成年を殺害した件の情報開示を要求した。
警察の突入により武装した犯人2名は死亡し、けがを負った検察官ものちに亡くなった。
グループはまた、2013年2月にアンカラの米国大使館で起こった自爆攻撃においても犯行声明を出した。この事件ではトルコ人警備員1人が死亡し、ほか4人が負傷した。
先月、イスタンブールの教会で起こった銃撃事件では1人が死亡し、ダーイシュが犯行声明を出した。
ビュユクデレ地区の聖マリア教会で1月28日に発生したこの事件では、52歳のトゥンジェル・ジハンさんが亡くなった。実行犯2人はのちに逮捕され、ダーイシュの構成員とされる数十名も身柄を拘束された。
AP