アンマン:ヨルダンのアブドッラー2世国王陛下がガザへの人道支援物資の空中投下に参加したと、ヨルダンの放送局アル・マムラカが11日に伝えた。
動画には、戦争で荒廃したガザ地区で運営する野戦病院へ緊急医療物資を投下するヨルダン空軍の最新の任務で、軍服姿の国王陛下が飛行機に搭乗する様子が映し出された。公式メディアによると、最新の投下は2月6日だった。
ガザへの支援増加の許可をイスラエルに働きかけているアラブ近隣諸国であるヨルダン王国は、ガザに支援物資を空中投下している唯一の国であり、2つの医療施設を通じてこれらを届けている。
これまでに11回の空中投下を実施し、少なくとも2回はフランスとオランダの空軍と共同で医療支援物資を届けた。
イスラエルによる軍事作戦の中止を声高に訴える国王陛下は、8日に欧米の主要都市歴訪へ出発し、2月12日にはワシントンでジョー・バイデン米大統領と会談し、即時停戦を働きかける予定である。
ヨルダンは、世界食糧計画(WFP)がヨルダンを起点とする別の陸路を通じてガザに物資を送ることをイスラエルに認めさせることに成功し、処理能力が限られているラファの主要な国境検問所の負担を軽減させた。
ヨルダン川西岸地区と国境を接するヨルダンは、ガザ紛争が拡大し、イスラエル軍によって奨励された武装入植者によるより広範な暴力が、ヨルダン川の対岸への大規模なパレスチナ人流出を引き起こす可能性を懸念している。
ロイター