チュニス:昨年、チュニジアから欧州を目指し、海で溺死または行方不明となった非正規移民は1,300人に上ったと、チュニジアの人権団体が13日に報告した。
チュニジア社会的・経済的権利フォーラムの移民専門家であるイスレム・ガアルビ氏は記者会見を開き、「チュニジア沖で死亡または行方不明となったのは1,313人で、チュニジアでは過去最多となりました」と語った。
同氏はまた、少なくとも3分の2がサハラ以南のアフリカ出身者で、2023年に「死亡または行方不明となった人たちの約半数に相当する」と付け加えた。
国連の国際移住機関によると、昨年に地中海中部を横断しようとして死亡・行方不明となった人々は2,498人で、2022年と比べて75%増加したという。
チュニジアとリビアは北アフリカでの主な出発地点となっており、毎年、より良い暮らしを願って命がけで欧州を目指す数千人の非正規移民が集まっている。
昨年12月、世界拷問反対機構は報告書を発表し、チュニジアの移民や難民は恣意的な逮捕、強制移住、リビアやアルジェリアとの国境への追放など、「日常的な組織的暴力」に直面していると述べた。
昨年2月にカイス・サイード大統領が、「不法移民の大群」は同国における人口統計上の脅威であると発言した後、チュニジアから離れるサハラ以南出身の移民が急増した。
先週、沿岸都市モナスティルの裁判所報道官は、スファックス港から出発したスーダン人移民13人の遺体が最近発見され、同船していた他の27人がまだ行方不明になっていることを明かした。
世界銀行はチュニジアの2023年における経済成長率を1.2%、失業率を38%と予測していたが、同国の経済は悪化しており、地中海の向こう側に待つより良い機会を求めて、チュニジア人移民の数が増加している。
AFP