
ラマッラー:パレスチナのマフムード・アッバース大統領は14日、武装組織ハマスに対し、「悲惨な結果」を避けるため、速やかにガザでの取引に応じるよう迫った。パレスチナ自治政府の通信社WAFAが報じた。
「我々はハマスに対し、囚人取引を速やかに完了し、1948年のナクバに匹敵するような悲惨な結果をもたらす新たな災厄にパレスチナの人々が遭わないようにするよう求める」とアッバース大統領は述べた。
アッバース大統領が言及しているのはイスラエル建国に伴う戦争のことだ。この戦争では76万人のパレスチナ人が難民となり、家を追われた。
アッバース大統領が率いるパレスチナ自治政府は国際的に認知されているものの、エジプトが主催する今週(2月13日)の会談には参加していない。この会談は、4ヶ月以上続いてきたハマスとイスラエルの戦争の停戦を目指すものだ。
占領下のヨルダン川西岸地区のラマッラーにあるパレスチナ自治政府(PA)は、多くのパレスチナ人たちから蔑まれている存在だ。彼らは1948年以降ずっと自分たちの国家独立の願いが実現していないと感じている。
アメリカはイスラエルにとって最大の軍事支援国でありPAへの資金拠出国でもあるが、パレスチナ国家の樹立を支持するものの、指導者の刷新を望んでいると述べている。
アメリカの外交官トップ、アントニー・ブリンケン国務長官は1月、アッバース大統領はPAの改革に「取り組んでいる」と語った。改革は「PAがガザ地区の責任を適切に果たし、ガザとヨルダン川西岸地区をパレスチナの指導者の下で再び統一できるようにする」ものだという。
2007年にアッバース大統領の支持者らが追放されて以来、ガザではハマスが独自に行政を運営している。
AFP